30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

岡江久美子さんが好きでした

わたしが岡江さんの存在を知ったのは「はなまるマーケット」が最初です。

意外とそういう方が多いんじゃないでしょうか。

明るくて適当で、サバサバした感じが大好きでした。

本当に惜しい人を失くしたと今でも思います。

 

どうやら裏表なくああいう性格のようで、お嬢さんの大和田美帆さんも「母は自立しきっている人でした。」と語っておられました。

 

はなまるマーケットでは、思ったことをスパスパ口に出すのが視聴者にウケていたそうで、岡江さんだけ台本がなかったそうです。

いや、確かにそうだろうなと思います。

番組内でアイスをみんなで食べている時も、「おいし~!溶けるぅ~!!」と感激した直後、真顔で「溶けるよね、アイスは。」とひとりツッコミしたり、

トークコーナーである俳優さんが「奥さんのことが大事なので、家事はいっさいさせず家事代行さんを依頼しています。」と言えば「ふーん。ヘンな愛情。」とバッサリ。

加齢について特集していた回で「加齢臭は耳の裏から出ているという説もあります。」とアナウンサーが言うと、「へー。やってみよ。」といきなり耳の後ろをゴシゴシこすりだし、薬丸くんに「やめなさい!美人女優さんがそんなこと!」と叱られる始末。

 

よくもまあ、毎日毎日あんな突飛なことが思い浮かぶよなぁと感心しながら見てました。

というか、本人には「奇をてらった発言をしてやろう。」などという狙いは微塵もなく、根っからああいう性格だったのでしょうね。うらやましい。

それははなまるマーケット以外の番組でも同様で、阿川佐和子さんのトーク番組でも、女優業の話の流れで阿川さんから「あなたは何が得意なの?」と聞かれ「うーんなんだろう…キャベツの千切り?」と答えスタジオ内は大爆笑。

 

いちいち物事を深刻に捉えないのか、それとも頭の回転が速いのか。両方かな?

もしくは、ご両親がかなり厳格だったと話していたので、その反面教師なのかもしれません。それなら少しわかるかも。辛気臭いムードにうんざりしちゃうんですよね。

 

いいなあと感じたのは、そのトーク番組で「長年続いたはなまるマーケットの終了の知らせを受けたとき、岡江さんはどう思いましたか?」と聞かれ、即答で「次何しようって思いました。」と言っていたんですよね。

なんかこれ、すっごくいいなあって。グズグズしてなくてサッパリしてて、前向きでカラッとしてるじゃないですか。わたしもこうありたい。

過ぎたことはどうしようもないし、悔やんでも明日はやってくるんだし、だったら前を向いていた方が楽しいに決まってる。

 

自分も含めて、昭和の人というかひと昔前の人ってネット社会で生きてないので炎上に無頓着だったりするんですよね。

これは勝手な想像だけど、岡江さんもそうだったんじゃないかなって。

「炎上してるの?あっそう。わたしネットあんまり見ないからわかんない。」で終わりそう。

犯罪や法に触れたりしている場合は話が別ですが、それ以外のことはね、いちいち周囲の意見に振り回されていたら身が持ちませんものね。

ネットでの炎上の代わりにファンレターやら苦情の電話等でクレームを受けてきた世代は、たぶん「人の噂も75日」が身に染みて分かってると思うんです。

じゃないと、過酷な芸能界で長く活躍なんてできっこありません。

気に留めるべき苦言と聞き流してもいいクレームの区別がしっかりついていると、強く渡り歩いていけそうですよね。

 

それに、岡江さん自身をよく知らない世間がワーワー騒いだとしても、彼女にはたくさんの信頼できる仲間や友人が周囲にいました。

はなまるマーケットが終わったあともレギュラーメンバーで時々集まっていたというエピソードがありましたし、岡江さんの訃報には多くの方がお悔みのメッセージを送っていました。

TVの画面越しではない、生身の自分を分かってくれる友人に囲まれていると人は強くなれます。八方美人を生涯貫くことはできないし、自分のことを好きな人もいれば嫌いな人もいる。でもそれでいいじゃないって割り切れるからかな。

それが、岡江さんが番組のスタートから終了まで天真爛漫でいられた秘訣なのかもしれません。

 

夫婦関係について「円満でいいわね。」と言われたときも、「円満ではないかな。楕円くらい。でも、こんなもんかなーって。」とカラリと答えいたのが印象的で、わたしも時々真似してます。絵にかいたような夫婦を演じるのがあんま好きじゃないのでね。

 

岡江さんはご自身のお父様をひとりで看取り、その後はなまるの収録へ向かったそうです。ご主人やお嬢さんがそれを知ったのは後になってから。

それくらい自立していたというか、家族に依存しないタイプだったようです。

賛否両論あるかもしれないけど、わたしもこのタイプに近い気がする。

最初からそうだったわけではなく、心地いい距離感を模索しているうちにこうなった、みたいな。

 

以前に書いた山口智子さんも唐沢さんと適度な距離感があるし、どうやらわたしはそういう夫婦の関係に親近感が湧くようです。

 

岡江さんが亡くなってしまったのは本当に惜しい。

またいつか、あの笑顔をどこかで見れたらいいのにと今でも願わずにいられません。

 

感謝日記

暑い日に浴びるぬるめのシャワーが心地いい。
iHerbで品切れになっていたシャンプーが入荷していた。
話題のお店のお弁当が買えた。