絵本作家の林明子さんがお亡くなりになりました。
「はじめてのおつかい」は懐かしい絵本です。たしか近所のお姉さんが読まなくなった絵本をたくさんわたしに譲ってくれて、その中の1冊だったと思います。
当時わたしに本を買い与えていたのは祖父でした。子供らしいカラフルな文字のない絵本ではなく、少し哲学的な要素を含む、後味がいいような悪いような本が多かった記憶があります。なので、「はじめてのおつかい」を開いた時は「子どもの読む本だ!」と新鮮に感じました(笑)。
主人公の女の子はとても伸び伸び子どもらしく、ちょっと難しいお買い物も「できる!」と自信満々で、その割にトラブルがあってうまくいかないのが微笑ましいストーリーなのですが、当時のわたしは「なんてわがままで自信過剰なんだろう。なのに怒られないなんて不思議」と、半ば呆れながら読んでいました。どれだけ抑圧されながら生きていたのかと今さら自分が気の毒になります。
おそらくこの絵本がきっかけで、長く愛されるTV番組が生まれたのだと思います。今はもうやってないのかな?
わたしの元へやってきた「はじめてのおつかい」は、ほんの2、3年で次の子どもたちの手に渡りました。それでも強く記憶に残っているのは、林さんの画力と才能によるものだと思います。
素敵な絵本を世に出してくださり、ありがとうございました。安らかにお眠りください。