30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

警備会社でチヤホヤ

もうずいぶん前の話ですが、警備員をやっていたことがあります。

ポッカリと仕事に空きが出て困っていたらすでに警備業をしていた友人が声をかけてくれ、次が決まるまでの繋ぎのつもりで数か月働きました。

周りからはまぁまぁ驚かれました。たしかに、女性にとってそれほどポピュラーな業種ではないかもしれません。

うーん、でもねえ。意外と働きやすかったですよ?

 

わたしは逆に「女の職場」というのがすごく苦手で、業務と無関係な派閥争いやイジメに巻き込まれるぐらいなら体力勝負の警備業のほうが遥かにラク

同僚も男性ばかりなので、女性特有の派閥争いやマウンティング合戦とは無縁。
逆に男性同士だと、自分のやり方にこだわったり相性が悪くて「アイツと同じ現場には行きたくない」みたいなことも起こるようですけど。

 

「セクハラはないの?」とよく聞かれましたが、わたしは特に何もなかったなあ。
人通りの多い現場だったり、働くのが日中のみだったりと会社が配慮してくれていたので、危険を感じたことは一度もありませんでした。まあ、数カ月間だけだったしね。

 

冬は寒さとの戦いですが、ちゃんと装備しておけば大丈夫。
防寒具については現場のお兄ちゃんたちや諸先輩方が詳しくて、「ワークマンのシャツが安くていいぞ」「登山グッズが警備には向いているぞ」などと教えてくれます。
この時に揃えた防寒グッズが後の冬キャンプでも大活躍し、無駄にならずに済みました。気前よく情報をシェアしてくれてほんとありがたい。

 

同僚も60代後半のおっちゃんが多いので、そもそも無理なことはあまりしません。

ある極寒の日にショッピングモールの駐車場の警備があったのですが、予想以上にお客さんが少なく暇を持て余してしまいました。

「こんなに警備員いらねぇなあ。よし、プランBでいくか。」と責任者。

当初のシフトは外で1時間誘導し、車で20分休憩。夜6時までこれの繰り返しというスタイル。
ではプランBとは。

「30分立って30分休むんだ。」
「えっそれ勤務時間の半分が休憩じゃないですか。」
「いいじゃねぇか、気楽にやろうぜ。」

と、本当に30分交代で夜8時まで働きました。8時間勤務なのに実質4時間労働ww

この時のチームには少し知的障害を持っている男性も加わっており、彼は台数の少ないエリアを担当していました。
わたしが会社のワゴン車で休憩していると、窓をコンコンとたたき「これ、飲んでください。」とコンビニで買った温かいお茶を差し入れてくれることも。
彼なりに職場の環境を良くしようと頑張っているんだなと、ほっこりした気持ちになりました。今もそこで働いてるのかなあ。

 

会社そのものも気ままで働きやすかったけど、何よりチヤホヤしてもらえるのがこの仕事の醍醐味ではないかと思います(笑)。

そもそも登録している女性が3,4人しかいないので現場で一緒になることはほとんどなく、組むのは男性ばかり。

建設現場で警備をしていたときはリーダーが60代のベテランさんだったのですが、
「ここの現場監督は女好きで有名だからな。ナンパされないようちゃんと俺が守ってやる。」と、頼もしいことこの上ない。しかもちゃんと「うちの大事なスタッフに手ェ出すなよ。ンなことしたら俺はもうここには来ねぇ。」と監督を威嚇してました。

 

世間では立派な中年のわたしですけど、70代から見ればまだまだヤング。
ある日の休憩中に車の中でクッキーを食べていたら、それ見た先輩が
「せんべい食ってる姿もかわいいなぁ」って褒めてくれました。クッキーだけど。

 

思うんですけど、「わたしって女としての魅力が無いのかしら。」という方はぜひ警備業界にトライしてみてはいかがでしょうか。
お茶やお菓子をしょっちゅう分けてもらえるし、ちゃんと外部からも守ってくれるし、わからないことは親切に教えてもらえるし、いいことづくめ。
警備員の制服はちょっとコスプレ要素もあるせいか普段より若く見られるのも良し。

実際、建設現場の大工さんが「めっちゃ若くてキレイな警備員さん入ったんスね!」とうちのリーダーに近づいてきたそうで、「バカ言え、あの人はもう40近いんだぞ。」と言い返したそうです。なんか複雑な気持ちになるけど、若く見られるのは間違いないらしい。

 

とにかくチヤホヤしてもらえるので、女としての自信をきっと取り戻せます。
もらってばっかじゃ悪いなあとこちらもお菓子を用意するのですが、「さすが女性は気配りが細やかだなあ。」と、何をしても喜んでもらえる。

だんだんハードルが上がるのでこちらも身が引き締まり、休憩中に大口開けて昼寝をしないよう所作に気を遣うようになります。いい刺激になりますね。

 

こういう小さいモテエピソードを大事に集めておくのが大事。

日記やブログに記録して自分の財産として心に預金しておくと、積もり積もってイイ女になれるような気がしません?

女性ばかりの職場でギスギスするより、各段に美しくなれますよ。

 

感謝日記
農家から買ったミニトマトが甘くておいしい。

Web副業が来月も継続できて感謝。
今日も目標歩数達成。