本日も喫茶店のモーニングから始まるわたしの朝です。
いつもと違う仕事場で、いつもと違うカフェに入ります。
看板や店構えからして昭和から長く続けているような老舗の店。
1歩入るとまずタバコの香り、そして綺麗に並んだ朝刊の束。
なんとなく客層が見えてくるというもので、予想通りひとりで訪れている初老の男性がたくさん席についています。
わりと新しい喫茶店は分煙もしくは禁煙がほとんどですから、きっと喫煙OKのお店は愛煙家にとって貴重な存在なのでしょうね。
わたしは吸いませんが、愛煙家の友人曰く「ホットコーヒーとタバコって合うんだよねぇ」ということでしたから、この組み合わせでしっかり目を覚ます方も多いのかもしれません。
ほとんどが40〜70代男性の中、席に着くと隣から若々しい声が聞こえてきました。
衝立で顔は見えませんが、大学生のカップルのようです。
「だからさ、香りってけっこう重要なわけよ。」と、男の子の声。
「香水とは違う別のいい香りがして振り返って、そこに髪の綺麗な女の人がいたら“ですよね〜!”って、こう、“ああ、やっぱそうなんだな”ってさ、思うよね。」
なんか勝手なこと言ってる(笑)。理想というか憧れの女性像みたいなものが彼にはあるらしい。
それを実に冷めた様子で「ふうん」と流す女の子。
「俺思うんだけど、あれはシャンプーの香りなんじゃないかな。でさ、姉ちゃんに聞いて俺もいい香りのシャンプー使うことにした。ボタニストってやつ。お前は?」
「わたしは…なんだっけな。お姉ちゃんが使ってるのをシェアさせてもらってるから。」
「姉ちゃんいるとさ、いいよな。年上の女の人の考えてることとか好きなこととか自然に教えてもらえるじゃん。」
「…そうだね。」
聞いているともう可笑しくて、バターロールを持つ手が震えます。この女の子は彼女とは違うのかしら?それとも彼には、手の届かない高嶺の花のような女性がいるとか?
言いたいことは分かるんですけどね。彼女にしたい人と憧れの人は別腹っつーか別次元っつーか、立ち位置が違うような気がします。
でもそれは自分の胸に秘めておくべきことで、少なくとも一緒に朝ごはんを食べるような女の子には言わない方がいい気がするんだww
「俺の父さん男の子が欲しくって、だから俺が生まれたとき嬉しかったんだって。それで姉ちゃん達は“アンタは甘やかされて育って恵まれてる”って言うんだけど、俺は別に普通だと思うんだよね。姉ちゃん達だって好き放題やってるよ。あっ時間だ。じゃあ行こうか。」
wwwwww
もう末っ子のお手本のような会話です。
ちょっとキャラがチェンソーマンのデンジに似てる気がする。
全然悪気がなくて素直で無邪気で、相手の気持ちを先回りして考えるとか全くダメな感じ。
一緒にいた女の子がこれから彼とどんな関係を築くのか分からないけれど、もし付き合ったとしてもなんとなくお母さんみたいな存在になっちゃうんじゃないかな。
そして数年後に「わたしはアンタのママじゃない。」と怒り心頭で説教したりするのかも。
にしても、この令和の時代に於いてもいい香りがして艶やかな髪の女性は依然として人気があることに少し驚きました。そういうのって意外と不変なのかしら。
モテるかどうかは別にして、満員電車や大勢の人が行き交う中で他人に不快感を与えるのはやはり避けたいもの。
シャンプーの香りや髪のツヤに気をつけるくらいならすぐできますし、ちょっと心がけてみても良いかもしれません。
感謝日記
今日もおいしいものをたくさん食べた。
日中は雨だったが、仕事帰りには上がっていてラッキー。
かわいいスマホケースを発見。