30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

結局は自分次第

25年間の薬物中毒生活から脱却した男性とお話しする機会がありました。

すごく、すごく壮絶でした。

 

クスリをやめたい一心で医者やカウンセリング、教会やお寺に行ったけれど一向に回復しなかったそうです。

断薬仲間も次々と挫折。そのうちのひとりは海外で更生プログラムを受け完治したかに見えましたが、帰りの飛行機で自国の夜景のネオンを見た瞬間、薬物の快感を思い出してしまいその足で買いに走ってしまったのだとか。そんな話を聞くたびに自信を失い、彼自身もまた薬物に手を出してしまいます。

 

当然ながら彼の奥さんもストレスを抱える日々。心の休み場を求めてわたしの所属する宗教に入信しました。

ある日、どうしても我慢できなくなりクスリを買いに出かけようとする夫に奥さんは「10分だけ待って」と言い、涙ながらに神さまにお祈りをしたそうです。

その様子を見ていた夫は、クスリを求める欲求がスーッと消え去るのを実感したそうです。

そして2度とクスリに手を出すことはありませんでした。

長年お世話になった主治医の先生や別の教会の牧師さんにそれを報告すると、共に泣きながら喜んでくれたそうです。

当然の流れとも言えますが、その後この旦那さんも入信されました。

 

三者がこのエピソードを聞いてどう思うか、反応は分かれるところだと思います。

科学的根拠を持って、それは神さまのおかげではなく彼自信のメンタルの変化であると説く人もいるでしょう。

でも、果たしてそれを伝えるのは正解なのでしょうか。

信じてきたことを崩されたショックでまたクスリに戻ってしまう可能性は否めません。それなら非科学的でも神様を信じている方が彼にとっては健全なのです。

 

一点の曇りもなく神さまに感謝しているその姿に胸を打たれました。

周囲の意見や風潮がどうであれ、自分はこれを信じるんだという強い気持ちが心の奥深くから湧いているようでした。

純粋な人って、きっと彼のような人のことを言うのだと思います。

 

結局、何をどう信じるかは自分次第。

何となく周囲の意見に合わせて毛嫌いしてみたり、逆に親の言うままに入信してみたりする人にこれほどの強い意志は芽生えないかもしれません。

 

わたしもどうせ信じるなら彼のように一心に信じたい。

素晴らしい人に出会えて、今一度自分を見つめ直す機会になりました。

感謝ですね。

 

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