お客様の中には若いお嬢さんもたくさんいらっしゃるのですが、
なんとなく眺めていて思うのが、
「若い子ってムチムチしててかわいいな~。」、と。
夏だから余計にそう感じるのかもしれません。
二の腕とか太ももなどを容赦なく出して街を闊歩する姿が、健康的でいいですよね。
中にはモデルさんみたいにスラッとしている方もいるし、今にも折れてしまいそうな華奢な子もいる。
内臓のパーツが揃っているか心配になるくらい細~いウエストの女の子もいます。
どんな体型でも、お友達と楽しそうにケラケラ笑いながら歩いている姿がいちばん素敵だなあと、この年になると思いますね。
ちょっと前に、スタイリスト百々千晴さんのインスタライブか何かで「ムチムチ体型に悩んでいます。似合うファッションがわかりません。」というお悩みがありまして、百々さんは「ムチムチした格好してればいいじゃん。ムチムチしてるの可愛いじゃん。」って答えてました。
わたしと同じ意見だ!って嬉しくなっちゃいました。
若い時はね、その良さに気づかないもんなんですよね。
周囲の男どももまだ幼いから、「あばら骨見えるくらい細いのがイイ。」なんて言っちゃって、それを真に受けたムチムチ女子がダイエットに励むわけです。
でも天性のあばらギャルには結局勝てず、落ち込んで百々さんに質問する…という流れなんじゃないかしら。
いや、ムチムチしてりゃいいってもんでもないですからね?
猫背で髪もボサボサなむっちり女子は、同性から見ても「もうちょっとなんとかした方が…」て思っちゃいますもんね。
体型じゃなく、清潔感とか健康そうとか快活さとか、そっちの方が重要じゃね?ってこと。
自分の体型を気にしてないんじゃなく、今の自分を気に入ってるよ!というのがわかるファッションのほうが魅力的に映るんじゃないかなぁって。
本当はひとりひとり捕まえて「かわいいねー自信持ってね!」と言って歩きたいぐらいだけど、まさかそんなことが出来るわけもなく。心の中で密かに応援するのみです。
たぶんね、体型が原因で自分は醜いと感じている女の子は、現代にもまだまだたくさんいるんだと思う。
昔よりは減ってるといいんだけどなぁ。どうなんだろ。
ちなみにわたしも当然ながら自信ゼロのむちむち女子でした。
毒母が常に「太っい足!よくそんなの出して歩けるね!」とか「お母さんはこんなに痩せてるのに、アンタはお尻が大きくてみっともない!」などと言っていたのが原因のひとつ。
別に母は痩せてませんでしたけどね。無理にでもわたしと比較したかったんだと思います。
周囲からの目線や評判を生きる糧にしている毒母はコンプレックスの塊でした。
肩幅があることや色黒であることをずっと気にしていたように思います。
わたしのスタイルは何一つ母と似ておらず、それをよく𠮟られたものです。
「なんでわたしから生まれたのに色が白いのさ!病弱で気持ち悪い!」
「なで肩なんてみっともない!姿勢悪く見えるわ!お母さんの体型を見習いな!」
今さらそんなこと言われてもどうしようもないんだけどな…という発言の数々。
あまりに外見のことを言われると気分が悪いので、やはりダイエットに励むわけですが、そうなると今度は
「痩せることばっかり考えちゃダメだ!男の子にモテようとしてるんだろ!」
「アンタばっかり痩せようったってそうはさせないからね。肉食べな、肉!」
と、全力でダイエットを阻止しようとするのだから始末に負えない。
当時は混乱するばかりでしたが、今思えば、娘を自分が見下せる存在にしておきたかったんだろうなあ、と。
八方美人でいつも周囲に合わせてばかりで自分軸を持っていない毒母にとって、わたしが唯一見下せる相手。
短絡的な思考の母にしてみれば、外見をバカにするのが最も容易な手段だったのでしょう。
こんなことを何十年も言われ続ければ、誰だって自分の体型に嫌気がさします。
やっとここ数年、毒母の呪縛から解放されるに伴って自分の体型を見つめ直し、適切な運動や食事のバランスを取れるようになりました。そうすると、自然に余分な体重は減っていくんですよね。
少しずつではありますが、顔まわりやふくらはぎの余分なお肉が落ちてきました。
ウォーキングの量も自然と増えて、楽しく運動できています。
もし今、若いお嬢さんで自分と同じように体型の悩みを抱えている子がいたら、まずは「自信を持って!」と言いたい。
親から植え付けられた呪いは嘘だよって教えてあげたい。
お尻が大きくても、太ももがムチムチでも、それがどんなに健康的で魅力的かを教えてあげたいし、自由にファッションを楽しんでほしいと思う。
若さなんて一瞬で過ぎ去ってしまうんだから、もっと大胆に楽しんでほしいものです。
感謝日記
おいしいシーフードスパゲッティが作れた。
天気が良くていい写真が撮れた。
新しいお仕事に挑戦する意欲がわいてきた。