メンタリストDaiGoさんの動画が好きで時折見るのですが、
彼の動画ではたびたび「感謝の力」について触れています。
こう聞くとなんだか宗教ぽいような哲学ぽいような気がしますが、あくまで科学の視点で感謝を分析しようという興味深い話です。
実際、感謝についての研究は世界中で行われているようですね。
何に感謝をすると人格に良い影響を及ぼすのか。
どのように感謝をすると人生が変化するのか。
ミリオネアは誰に何を感謝しているのか。
感謝することと経済的成功の因果関係などなど。
たしかに、感謝で世界の貧困をいくらかでも解決できるのならこんなにお得なことはありません。
ありがとうを言うだけならタダです。
しかし、言う相手を見誤ると後に大損をするかもしれません。
今読んでいる本のひとつに「影響力の武器」があるんですが、その中に「返報性のルール」という箇所があります。
人は厚意に対して厚意で返そうとするので、そこをうまく利用してビジネスにつなげている企業がたくさんあるそうです。
スーパーの試食が良い例で、「せっかくタダでおいしい思いをしたのだからひとつくらい買ってあげよう」という気持ちにさせるのはマーケティングのテクニックなんだとか。
これが、「まずこの新商品の味を知ってほしい。気に入ったら買ってください。」というコンセプトで行われているなら「厚意には厚意で返す」というルールが成り立ち、おいしいと思ったお客さんは自分の意志で購入を決めることでしょう。
ですが、「おいしかったです、ありがとう」と立ち去ろうとしたときに「そう思ったならひとつくらい買っていきなさいよ。タダで食べたんでしょ?おいしかったんでしょ?」みたいな圧をかけてくるとしたら、それはもう厚意ではなく丸め込むための戦術にすぎません。
中には押しに負けて大してほしくもない品物を買うハメになるお客さんもいることでしょう。そんな買い物は嬉しくないですよね。
ですので、搾取するために親切の押し売りをしてくる相手に対しては感謝や恩義を感じる必要はなく、不必要なものはキッパリ断るのが大事、ということでした。
たしかにその通りだと思います。
頼みもしないのにおせっかいを焼き、その後「こんなにしてやったんだからお礼をすべきだ」と強要してくる人がいます。
以前のわたしは自信も自尊心もなかったので、こういう類の人々が周囲に大勢いました。
大して行きたくもない会食に半ば無理やり参加させられ、「あの時ごちそうしてやったんだから、次はこっちの言うことを聞け。」と圧をかけてこちらから時間や体力を奪うということがしょっちゅうでした。
感謝の気持ちはあるもののなんだか重苦しさを伴うありがたさで、決して心地よくはありません。
それもそのはず、この本からすればそれは厚意ではなく搾取するための戦略。
自分の思い通りに人をコントロールするため、会食という手段で恩を売っているだけだったのです。
不思議なもので、瞑想や感謝日記を続けることでメンタルが成長し、親切の皮を被った搾取を見極められるようになりました。
乗り気じゃない誘いをキッパリ断ったり、不釣り合いな交換条件に応じなくなったり。ちょっと勇気はいるけれど、だんだん断り上手になっていくのが自分でもわかります。
断ったところで心が痛くなることもない。不義理をしているわけじゃないので当然です。
一方で、相応しい場面ではきちんとありがとうを伝えられるようにもなりました。
お得な情報をシェアしてもらったり、ちょっとした人助けだったり、一見小さなことだけど、そこで感謝を伝えるだけで後々の雰囲気が大きく変わってきます。
なんというか、ルールという枠にとらわれず、助け合いの精神で状況がうまく回ってる感じ。
そしてその流れって、時間はかかるけどいずれ好成績につながるんですよね。
DaiGoさんが、感謝の力のひとつに収入アップを挙げているのも頷けます。
感謝日記をつけるようになって1年くらいになります。
ここで書く前は日記アプリでつけていました。
どんなに小さなことでもいいんです。それこそ、試食のチーズが美味しかったとかいつも398円で買ってるお菓子が298円になってたとか、不愛想な店員さんが今日は笑顔だったとかすれ違ったワンちゃんが可愛かったとか。
自分がいい気分になれたすべてのことに感謝する感覚で書いてます。
そうすると、1日の終わりに「あ、そういえばあの時ありがとうを言い忘れたな。」とか「あの場面も視点を変えれば感謝できることのひとつになるな。」などと考えられるようになります。前向きな反省とでも言いましょうか、次はがんばろうというステップになるんですよね。
まだネガティブの根は深いので、一歩間違うと「無礼な人だと思われて不快にさせてしまったかな…。」とダークな方向へ転んでしまいがちですが、できるだけ「いやいや、完璧に1日を過ごせる人間なんていないし。ていうかそこまでわたしは注目されるような人間じゃないし。」と切り替えるよう心掛けています。
この素人の稚拙なブログを読んでくださっている全ての方にも本当に感謝しています。
時々グチもあるけれど、読んで良かったと思ってもらえるようなブログに育てていきたいです。
感謝日記
穏やかなお客様が来店してくれて嬉しかった。
他店のスタッフと楽しい会話ができた。
メルカリで好評価をもらえた。