久しぶりに友人とごはんを食べました。
どれくらいぶりだろう。1年近く会ってなかった気がする。
元ヤンで酒豪で潔い彼女は運まで味方につけているような人で、
一緒に旅行した時に立ち寄ったワイン工場のくじ引きでなんと1等を当てたことがあります。
その場にいた店員さん達も「1等です！おめでとうございます！！」と拍手喝采。
「1等はこのお買い上げが全部タダです！」
何せ酒豪ですからね、相当の本数のワインがレジにズラリと並んでいたのですが、それが全部タダになるとは。
彼女は大喜び。下戸のわたしにワイン味のソフトクリームをごちそうしてくれました（笑）。
そんな強運の持ち主ですから、この日も何かあるかなーと期待しながら韓国料理屋さんへ。
平日のせいかお客さんもまばらの中、閉店間際までおしゃべりしていたら店員さんがキンパを2本持ってきて
「これ、余っちゃったんでよかったら持ち帰りませんか？」と。
さすがにびっくりして「いやいやそんな、なんなら買い取りますよ。」と申し出たのですが、「いいんです、余っても破棄するだけなのでどうぞ。」と言いながら持ち帰り用の袋まで用意してくれました。
ここのお店は何度も来ているけれど、こんなことは初めて。やはり彼女は持っている…さすが…。
同じ宗教の仲間なんだけど、所属しているエリアが違うのであまり頻繁に顔を合わせることはなく、久々に会うと互いの近況報告になります。
正義感の強い彼女はお年寄りにも優しく、「暖かくなったからさ、この前70代のおじいちゃん5人連れて山登り行ってきたわ。」と、相変わらず徳を積んでいるようです。
「途中でみんな疲れちゃうからさ、荷物を持ってあげたりすんだよね。」
それはさぞかしありがたかったことでしょう。拝まれたんじゃないかしら。
美人でスタイルも良く背の高い彼女はめちゃくちゃモテます。
モテると言っても「今度ごはんに行きましょう」的なものとはちょっと違い、
「強いあなたに支えてもらいたい」という憧れのような空気が男性側に漂っており、なんだかどうも頼りない。
いや、このご時世ですから男らしいとか女らしいというのもナンセンスですけど、
でもたぶん、彼女は男でも女でもそういうタイプが好きじゃないと思うのよ。出直してらっしゃい。
自立しきっていて男に全く依存せず、かと言って過度に避けるわけでもなく、接し方がナチュラルで居心地が良い彼女。
等身大の自分を客観視できるせいか、誰かに何かを言われても「最初はカチンときたけどさ、後から考えたらそれもそうかと思って反省したわ。」と潔く認める強さを持ってる。意固地にならない人って若さを感じません？
魅力的で人気者の彼女ですが、それを面白くないと感じる人も一定数います。
どうしてそんなことになってしまうのかサッパリ分かりませんが、とにかく彼女が気に食わなくて仕方がないようです。
なんだろうなあ。目の上のタンコブみたいな感じなのかな？
多少の嫌味や脅しなど物ともせず、おかしいと思ったら真っ向から立ち向かう性格なので、セコいことやズルいことをして出世している人たちから見れば疎ましい存在なのかもしれません。
元ヤンのせいか（？）妬んだり僻んだりいじけたりもしないので、集まればいつでも誰かの悪口を言うようなタイプの女子からも嫌われているみたいですね。まあ、彼女もそんなタイプは嫌いだろうから問題ないでしょうけど。
でもどうなんだろう、本当に嫌われてるのかな。
なんか面倒な人たちが、わざわざ面倒なことを彼女に言ってケンカをふっかけているようにも見えるんだけど。嫌なら放っておけばいいのに、実は愛情の裏返しなのかもしれません。
そんな強い彼女ですが、たまに天然なところがあって、
コロナが起きるずいぶん前に会社でかなり理不尽な扱いを受け相当頭に来ていた時期があったんですけど、
「油断すると〇ねとか言っちゃいそうだったから、マスクして会社に行ったのよ。うまくいったわ。」
って言ってました。マスクで暴言を食い止める人なんて彼女以外に見たことがない。
他にも、会社が経営難で給料を減らされたときがあったのですが、「これじゃ生活できないからもう少し上げてくれるよう手を打つわ。」と言って数日断食をし、ノーメイクにボサボサの髪で出社して「生活苦なんです」と上司に相談したら20％上げてくれたそうです。もうそれ聞いて爆笑しましたね。この女ただ者じゃない。
一緒にいるとめちゃくちゃ面白い人ですが、実は陰で苦労の多い人生を歩んでいます。
それを表に出すことはないけれど、彼女なりにその辛い経験を肥やしにして今の魅力的な性格を形作っているんじゃないかな。
見習いたいところがたくさんあります。
わたしと友達でいてくれることが嬉しい。
これからも仲良くしていきたい人のひとりです。
感謝日記
久しぶりに寝坊をした。
諦めかけていた洋服のシミがキレイに取れた。
おやつのどら焼きがおいしかった。
