30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

悪口の連鎖

あるスタッフさんとふたりで仕事をしていた時のこと。

ふだんの彼女は人の悪口を言うことなど滅多にない優しい人なのですが、何かの拍子に「先週のもの凄い忙しかった日のAさんの対応が酷かった。」と愚痴を言い始めました。

珍しいなと思いながら話を聞いていたのですが、正直言って内容はそれほどひどくないのです。そこまで怒るほどのことかなぁと思いながら、でも場を丸く収めるために「うんうん」と相槌を打ち調子よく立ち回るわたし。

 

仕事を終え帰途に就く途中でハタと気づきました。

そうか、Aさんが陰で彼女の悪口を言っているのを知っているんだ。

優しい人ばかりの職場ですが、このAさんは突き抜けて人の悪口ばかり口にするタイプ。

本人を目の前にして言うのではなく、ターゲットが出勤していない時にネチネチ陰口を叩くので少々タチが悪い。

もう長年そんなことを続けているため周囲は浅い付き合い方しておらず、そんなAさんが業務内容に物を申しても誰一人真剣に耳を貸さなくなってしまいました。

 

温厚な彼女はまだ働いて日が浅いものの、どうやら気づいてしまったようです。Aさんが自分のいないところで自分の悪口を言っていることに。

そこにストレスを感じていたのでしょう、小さなことでもカンに触り、誰かに話したくなったのだと思います。

 

切ない連鎖だなと感じました。どんなに隠してうまく取り繕ってるつもりでも、こういうのってバレちゃうものなんですね。

他人の悪口を言う人間は、ほぼ確実にどこかで悪口を囁かれてしまうのだという実例を見た気がしました。

 

わたしも今でこそ言わなくなりましたが、10~20代にかけては人の悪口を酒のつまみにするような人間でした。酒は飲めなかったのでソフトドリンクでしたけど。

ほんわかした平和なトピックじゃ場は盛り上がらないと思い込んでいましたし、実のところ悪口で湧く面々との付き合いが多かったように思います。

自分の未熟さもあったし、詮索と批判が三度の飯より好物な毒母の影響も大きく受けていました。

 

毒母と精神的、物理的に距離を置くようになってからでしょうか、過去の自分を恥ずかしく思うようになりました。

悪口を言われていた当時の相手もきっと気づいていたんだろうな。申し訳ないことをしてしまったと反省しています。

 

今でもまったくないわけではありません。理不尽な扱いを受けたりあからさまな嫌味を目の当たりにすると当然どこかで吐き出したくなります。

でもどうやら、愚痴の内容や使い方によってはその場の人間関係を円滑にする効果もあるそうですから臨機応変にやっていきたいものです。

聖人目指しているわけじゃありませんしね。

 

感謝日記

仕事で的確なアドバイスをもらえて感謝。

小さなトラブルが一つずつ解消して感謝。

次の行動への後押しがもらえて感謝。