30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

バカリズムさんの話

ふと思い出した、昔の話。もう時効だから書いてもいいと思うんですが。

 

「すべらない話」っていうテレビ番組あるじゃないですか。
そこにバカリズムさんが出ていたときの話が、別サイトの丸パクりでちょっと驚いたことがありました。

誰かツッコミ入れてないのかなと思いネットやらSNSやら探ってみたのですが、当時は残念ながら何も見つからず。

 

バカリズムさんが話した内容の大部分は忘れてしまったのですけど、面白い番組を見ているときにトイレに行きたくなったが、席を立ちたくないのでお漏らしをしたとかなんとか、まあそんな感じの話。

それがですね、漫画家の峰なゆかさんのエッセイとまるっきり同じ内容だったんです。

 

アラサーちゃん」でブレイクした峰なゆかさん、今はご存じの方も多いかもしれませんね。
元セクシー女優で、引退後に書いた漫画が大ヒットした漫画家さんです。アラサーちゃんはドラマにもなりましたし、峰さんもその頃はテレビで時折お見かけしました。もう6,7年くらい前の話かな?


バカリズムさんが峰さんのエピソードをパクった当時は、まだアラサーちゃんが単行本化もされておらずネットの連載のみで、知る人ぞ知る存在だったと思います。
峰さんはアラサーちゃん以外にもコミックエッセイをあちこちのサイトで書かれていましたし、ダヴィンチでは恋愛相談を文章で連載していました。
わたしはどちらかと言えば峰さんの文章の方が好きで、ダヴィンチの連載や彼女のブログの密かなファンとして足しげくサイトを訪問していましたね。

歯に衣着せぬ鋭い物言いなんですが、どこか文学的でリズミカル。するすると読めてしまう不思議な魅力がありました。

彼女自身、「元AV女優漫画家」というステイタスが武器になることをよく理解していて(というより、自らその肩書を武器にして)、漫画にしろエッセイにしろ、モテとかエロとか下ネタといった、ふつうの少女漫画家が踏み込めない分野を自らの土俵とし、それを漫画や文章に巧みに盛り込むことで着実に人気を獲得していったように見えます。

昭和レトロな雰囲気の絵と、村上春樹ファンとわかる格調高い文章でエロを語るって、そりゃあサブカル界隈で一躍有名になるのも納得です。

 

今でこそセクシー女優を堂々と名乗って小説を書いたりアパレルブランドを立ち上げる女性が多くなってきましたが、峰さんが活躍していた当時はほとんどいなかった気がします。なんとなく、峰さんがパイオニア的存在なんじゃないかなあとも思うんですが、どうなんですかね。AV業界のことはよくわかりませんけど。

 

ともかく、漫画家として安定するため峰さんはさまざまなサイトで連載を持ち頑張っておられました。そんなお仕事情報をブログで告知するわけです。

ある日の告知が風俗系サイトの連載でした。AV女優の撮影の実態みたいな内容のコミックだったと思います。
わたしは漫画見たさにそこを訪れたので、他にどんなコンテンツがあったか全然覚えていませんし見てもいないんですが、風俗店の紹介とかそんな感じだったのかな?
そこでコミック+プチエッセイを連載しており、バカリズムさんがパクったエピソードはその連載の中のひとつでした。

 

テレビでバカリズムさんが話し始めた数秒で「あれ?これ聞いたことある」と気がつき、中盤には「峰なゆかさんのエッセイじゃん!」とはっきり確信ができるくらい丸パクリでした。少しくらい自分の創作も織り込めばいいのに…と思いながら見ていたのを覚えています。

でもホラ、こんなこと家族に言えないじゃないですか。
「あ、このエピソード、元AV女優漫画家さんが風俗サイトに載せてたエッセイの丸パクリだよ、わたし見覚えあるもの、ほら!」なんて言えるような度胸など当然持ち合わせているわけもなく。

ひとりで内心「あわわ。こんなことってあるんだ。ていうかすごいサイトからパクってんなー…普段から見てるんだろうな…。」と複雑な心境で、喋り続けるバカリズムさんを見つめていました。しかもそこそこウケてた気がする。

 

当時はすでにパクりとかやらせ疑惑なんかはすぐネットにさらされて謝罪する風潮がありましたから、当然これも誰かが暴露しているんじゃないかと思い番組終了後にネットを見たものの、一切なし。ツイッターでさえ誰も何も触れてません。


風俗サイトを見る層とすべらない話を見る層が重ならないのかなぁとかいろいろ考えたんですけど、
今にして思えば、あのサイトを訪れる人の目的は漫画を読むためじゃないですよね。
漫画が読みたくてサイトを訪問していたのはわたしくらいかもしれない。
だから連載10回くらいで終了してしまったのかも。
読んだとしてもまだ人気がそこまでではなかったし、見た人の記憶にも残らなかったのかもしれません。
だからバカリズムさんもパクったんでしょうね。ここからだったら足が付くこともないだろうと思ったんじゃないかな。

 

だからどうしたって話なんですけど、やっぱり芸人さんもこうやってネタ集めに奔走しているんでしょうね。全て自分の体験だけでネタを作るのなんて無理があります。

あれほどの人気芸人さんでもこういうことやるんだなぁと、変にしみじみしてしまったエピソードでした。
この場で話せてちょっとスッキリです。

 

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