30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

デトックスの日

どうも春は調子が悪い。花粉症のせいもあると思いますが、体調がイマイチ良くない。

 

加えて、決算期で仕事が忙しかったり、人との接触がいつも以上に多かったことも相まってか、今日は起きた瞬間から「ああ、今日は人と会ってはいけない日だな。」と悟りました。

 

会ってはいけないというか、人とのコミュニケーションをデトックスしなければいけないような。

なので、メールもLINEも極力見ないようにして、どうしても必要なものだけに返信。

お昼を過ぎたあたりで、ようやくスッキリしてきました。

 

とにかく知り合いをたくさん作って人脈を広げようとがむしゃらだった20代に比べて、今はかなり整理された人間関係を保っています。

不快な人との交友は、遠慮なく疎遠にしてきたつもり。
今は職場でもプライベートでも一緒にいて心地よい人たちばかりだけど、それでもその関係をシャットダウンしてひとり静かに過ごしたくなる時があります。

ひとりになる時間をどうしても確保しなければいけないタイプなんでしょうね。

 

無理に人と連絡を取り合ってイライラするぐらいなら、丸一日コミュニケーションを断って心のザワつきをデトックスして、スッキリした気持ちでまた人と会うようにする方が自分には負担がなくて良いです。

 

人間関係のデトックスにも色々レベルがあって、友人や知人との親しい会話を避けられればそれでいい時と、お店の人との会話さえもストレス!と思ってしまうくらい引きこもりたくなる日もあります。今日は後者でした。愛想笑いも疲れる、みたいな。

 

人間ですから、そんな日があってもいいと思います。今はそう思えるようになりました。

昔は、いつでもどこでも人当たり良くしなければいけない気がして、引きこもっていると罪悪感に苛まれて余計辛くなったりしていましたけど。

 

ひとりで行動することがかなり好きなので、カフェでもレストランでも寿司屋でも、どんどん一人で入ります。20代の時からそうでした。
ひとりでいたいのに無理をして友達をスタバに入って、したくもない他人のうわさ話で盛り上がっても疲れるだけで全然ストレス解消にならなかったんですよね。

それに気づいてからは、おひとり様で行動することが増えたように思います。

他人の目も全く気になりませんし。

 

そんなわけで徹底的に人間関係から隔離された一日を過ごしたわけですが、こんな日は夫ともほとんど会話をしません。人当たりも良く穏やかな性格の人ですが、それでも接触を最小限にしたい時があります。食事だけ一緒にして、あとは寝るまで自室で過ごす、なんてこともあります。

たまに、毎日顔を合わせてずっとお喋りしているのが理想の夫婦像だと思っている人もいるようですが、どうなんですかね。人それぞれでいいと思いますけど。

一時期、義母が我が家に2か月ほど居候していたことがありましたが、なんだか急に「夫婦ってもっと温かいものだと思ってましたよ!」とクドクド説教を始めたことがありました。義父は20年近く前に自死したので、思い描く理想の夫婦像をこちらに押し付けたかったのかもしれません。そんなだから相手に先立たれたんじゃないかしら。

 

ひとりの時間を過ごすことと、孤独を味わうことは違います。

前者は自分のために敢えてひとりになって時間を使います。
休んだり、自分が美味しいと思うものを食べたり、自分の教養を育てるために本を読んだり映画を見たり、居心地の良い空間を作るために掃除をしたり修繕したりと、満たされた時を過ごします。

対し、孤独を感じる人は何をしていても不満が募ります。

掃除をしても「ここに誰かがいれば自分がしなくて済むのに。」と不満が出たり、

自分ひとりでTVを見ても「わたしはここでひとりぼっちなのに、友人たちはつるんで出かけているんだ。」と恨み言を吐いたりします。

だったら自分から誰かを誘って出かければ良かろうと思いますが、それではダメなようで、誰かから声がかかるのをイライラしながらじっと待つのです。

ひとたびお誘いを受けるとそこに依存してしまい、次に誘われないとまたイライラを募らせる。

たまにいるんですよね、こういう人。
自分で自分を養うことができないんだろうなあと可哀そうになります。

そういえば、少し前に接客をした方で、70歳を超えてからピアノを習い始めた方がいらっしゃいました。
登山が長年の趣味だったそうですが、体力の低下と共に以前ほど出かけられなくなってしまったので、別の趣味を持とうとピアノ教室に通い始めたのだそうです。
ちょうどその日はレッスンの帰りだったようで、カバンの中にはわたしが子どもの頃に弾いた懐かしい教本が数冊入っていました。

登山はおそらく誰かと一緒に登るでしょうけど、ピアノは基本的にひとり作業です。
この方はどちらにも楽しみながら順応できる芯の強い方なのだと思います。

 

人といる時間も、ひとりでいる時間も、どちらも有意義に過ごせる。
こういう時間の使い方ができるシニアになりたいと思います。

 

感謝日記
読みかけの本をかなり読み進められた。
月末の銀行手続きもネットですべて完了。
不要な書類のシュレッダーも一気に済ませて棚がスッキリ。