フルーツサンドの専門店が、職場の近所で短期間だけオープンしていたことがありました。
けっこう話題になっていて、インスタでもよくタグ付けされている有名店です。
知ってはいるけど買えずにいた理由はただひとつ、値段が高い。
1個1000円が標準価格で、フルーツの種類によってはさらに上もあり。
雲の上のフルーツサンドだなぁと羨望の眼差しで日々その前を往復していたのですが、ある日の激務の帰り道、疲れて判断力が鈍っていたのか思わず購入してしまいました。
自分へのご褒美と言うにはちょっと高すぎる気もするけれど、でも他の言い訳も思いつかないし、結局夫には「自分へのご褒美云々」と言った気がします。
味はもちろん、今までに食べたことがない美味しさ。なんだこれは。
フルーツサンドを超えたフルーツサンドという、新たな領域に達してしまいました。
さてそれから数ヶ月経ち、フルーツサンドのことなどすっかり忘れていたある日。
朝食のパンを買おうと立ち寄ったベーカリーでたまたまフルーツサンドが売られていました。
そういえばあれっきり食べてなかったな。
値段もお手頃だし、今日のおやつはこれにしようと手に取りお買い上げ。
家に戻って紅茶を入れ、買ったばかりのフルーツサンドをパクリ。
…いや、おいしいんですけどね。
第一印象は「あの高級サンドは本当にすごいんだな」でした。
見た目はそこまで変わらないのに、ここまで違うものなんですね。パンもクリームもまるで違う。これがマズイわけじゃないし、もちろんじゅうぶん美味しいんだけど、でもあの高級サンドの味が一気に蘇って差を見せつけられる。
うーん、高いものってちゃんと理由があるんですね。
忘れていたと思っていたのに、一気に思い出せるほど印象に残るおいしさだったとは。
そう頻繁に買えるものではないけれど、フルーツサンドを買いたいと思った時にまず頭に浮かぶのがあのお店。
そうやって人の記憶に刻み込まれ常連さんを増やしていくのでしょうね。
今思い出してもしあわせな気持ちになれるあのフルーツサンド。次に食べられるのはいつになるのかなぁ。
感謝日記
長期の仕事の依頼をいただけて感謝
久々に会った友人たちと良い時を過ごした
昼寝で睡眠不足解消