30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

ごちそうはたまに食べるからおいしい

少し前に小旅行へ行き、美味しいものをたらふくいただきました。

その後一時的に仕事場所が変わり、ハイソサエティなエリアに通っています。

いつも仕事には弁当を作って持参するのですが、そのエリアには弁当を食べるのに適した場所がありません。

いや、従業員休憩室があるにはあるのですがすごく狭くて落ち着かないのです。席と席の間隔も狭いし。

聞けばみなさん、お昼は外食をする方がほとんどだそうで。

たしかに、ワンコインから高級ランチまでさまざまなお店が立ち並び選び放題です。

そうかこれが都会の働き方なのか…。

ならば、郷に入っては郷に従えと言いますし、わたしも真似して外食ウィークにしましょう。

Googleマップで仕事場付近の飲食店を探します。評判の良いお店やメニューをチェック。

自宅近くにもあるチェーン店に行くのはつまらないから、ちょっといい店を選ぼうかな。

夫とは食の好みが異なるので、わたしのチョイスでいいお値段のレストランに入ると大概文句を言われますし、友人と出かけると互いの予算の都合もあり自由に選択できません。

でも、おひとりさまならそんなこと全っ然気にしなくていい!

最初の数日はそれが嬉しくて、ずっと憧れていた1人前1600円のパンケーキ屋に乗り込んでしまいました。

わたしとしては相当奮発したほうで、もうこの先5年は再び訪れることはないと思う…。

お味も雰囲気も食器も、何から何までオシャレ。これがセレブのライフスタイルなのかしらん。

 

そんな素敵体験をあちこちのお店で味わっていたのですが、3日目を過ぎたあたりからなんだか精神的にお腹いっぱいになってしまい、急に食欲が失せてきました。

もうGoogleマップを見る気も起きない。食べ物の写真を見てるだけで疲れてきちゃう。

メンタル胃もたれの状態で仕事へ向かう4日目のお昼。

「もうここでいいや。」と目の前にあるローソンに入り、おにぎりとからあげくんレギュラーを購入。ビル内にある休憩スペースベンチに腰かけ、街の景色を眺めながらおにぎりを頬張ります。

 

うっ…うまああああぁぁぁあっぁあぁ(笑)

 

コンビニおにぎりってこんなに美味しかったのか。

からあげクンってこんなに香ばしかったのか。

 

数日ぶりに味わうジャンクフードに、今までにない幸せを感じるわたし。

いやぁ自分はやはり庶民なのだな。無理に背伸びせず食べ慣れたものを口に入れるのが合ってるわ。

休憩スペースのあちらこちらから聞こえる学生さんのおしゃべりや、ベンチに一人腰掛けて新聞を読むおじさんの姿にも居心地の良さを感じます。

クラシックが静かに流れる白い壁の上品な店内でいただくパンケーキももちろん素晴らしいのだけど、雑音に紛れ誰からも気に留められることのない石ころのような存在になってパクつくおにぎりも物凄くおいしい。

 

でも、コンビニ飯が毎日続くとそれはそれで飽きちゃうんですけどね。

 

メリハリってことなんだと思います。

高級なものも美味しいと思えるし、からあげクンも旨いと思える幅の広がりが人生を豊かにするのかもしれません。

「銀座のお寿司の味を知ってしまったらもうスーパーの半額寿司なんて食べられない」という方もいらっしゃるようですが、どうやらわたしはそのタイプではないようです。

 

ああでも、タイで食べたマンゴーの甘みと価格を知ってしまったら日本で買う気にはどうしてもなれないから、似たようなもんか。

田舎のもぎたて新鮮野菜で育っているから時間の経ったものを食べる気にもなれないし。

下手すると銀座の寿司よりやっかいかもしれません。

 

感謝日記
職場で同僚のやさしさに触れた。
モーニングコーヒーが美味しかった。
メルカリ が売れた。