30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

取りたいようにしか取らない

NHK党の立花さんが動画で「人は自分の取りたいようにしか取らない」と話しておられました。

それが良い方向に働くこともあれば、悪い方へ動くこともあると思います。

その心理を本人以上に上手に操れる人が上手にお金を稼いだりしてる。

これを言うと真っ先に「たとえば宗教が最たるものだ!」と言う人が多くいますが、本当にそうなのでしょうか?

テレビやネットのコマーシャルだってその心理を熟知して作られてると思うし、

以前働いていたコールセンターの販売トークにも心理学を使っていました。

その分析方法たるや、うちの宗教の下手な幹部よりよっぽど巧みでしたけどね。

どの宗教も、創始者や上層部はそういう心理学的なコンサルを受けていると思いますが、下っ端は全然何も知らないと思います。

実際、わたしがコールセンターの研修で学んだトーク術を宗教活動で使ったら、他の信者さんたちが「どうしたらそんなに上手に話せるの?!」と集まってしまい、幹部がぼっちになってました。かわいそうなことをしたな。

 

そんな感じで、人は何をどのように受け止めたいのかを知ることって、実は社会を生き抜く上でとても重要なスキルなのかもしれません。

 

もちろん他人のことばかりじゃダメで、「自分は」何をどう受け止めたいのかを考えるのも大切だと思います。

 

わたしの所属している宗教から脱会した人、いわゆる宗教2世たちはこの宗教のことをとても嫌っています。そりゃそうですよね。

たぶん、自分がそこから抜けたという判断が正しかったという確信を強めたい気持ちが強く出るのか、その宗教のネガティブな事象を一生懸命調べて「こんなことしてる宗教はおかしい!」とネットで一生懸命拡散しています。

その気持ちはわかるし、言論の自由もありますから止める気も弁明するつもりもありませんけど、でもたまに「それくらいのことは他の企業さんもやってるよ。」と思うこともしばしば。

表では正直でクリーンな社風を謳いながら、裏で色々画策している会社や団体なんてごまんとあるじゃないですか。

そんな裏事情など知らず、表向きの企業理念を信じて一生懸命会社勤めをしている人だってたくさんいるじゃないですか。

それをいちいち「この会社はおかしい!嘘つきだ!もう信じられない!」なんて目くじら立ててたら、働ける場所なんてなくなっちゃいます。

 

ネガティブなネタを見聞きしたとき、自分が元いた宗教を叩けるような受け止め方ばかりしてしまうというのも、ある意味ちょっと偏りすぎで考えものではないかなと思います。

 

大体、大きな組織は一個人がギャーギャー騒いだところで痛くも痒くもありません。

それよりも、組織内で自由に振る舞う信者の方がウザいんじゃないかなぁ。

組織内のコミュニティを上手に利用してビジネスに繋げたり海外留学のコネを作ったりするけれど、組織の向上や発展のためのタダ働きは一切しないという信者がたぶん一番鬱陶しい存在だと思います。コストばっかかかるからね。

組織を潰したいのならそうやって内部から潰せばいいのになー。

 

日本には頭の硬い信者が多いけど、海外に行けば多種多様だし、気の合う仲間は必ずいますよ。自分の自由やプライバシーを守って上手に宗教と付き合ってる人もいっぱいいます。

 

今の日本は宗教叩きがブームだから、みんな何でもかんでもそういう方向で物事を見がちだし批判的なコメントもたくさんネットに上がってるけど、それ中東などイスラム色の強い地域で同じこと言えるのかなぁ。部族宗教を信仰している原住民に面と向かって言えるのかな。

 

物事を受け止めたいように受け止めて自分の意見を確立していくのもいいけれど、その前に一度立ち止まって世界を見渡してほしいな、と思うことがあります。

もちろん、「自分は何か国も見てきた上で確信を持って宗教を叩いている。ローマ法王の前でも宗教批判ができる」と言い切れるなら、その意志の強さを保ち続けてほしい。

 

井の中の蛙になってしまうような受け止め方は、わたしはあまりしたくありません。

かと言って、自分の意見を持たずフラフラと都合の良い方へ流されるクラゲのような生き方を好んでいるわけでもありません。

要所要所で芯のある生き方をしていきたいと常々願っています。簡単ではないけれど。

きっと一生の課題になるんでしょうね、これは。

 

感謝日記
職場を去る同僚からやさしい挨拶をもらえた。
友人からお役立ち情報をもらえた。
仕事がやっとひと段落。