30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

必要な情報は降りてくる

以前にも書いたかもしれませんが。

自分でコネや労力をかけて人の噂話や情報をかき集めるタイプって、いますよね。

毒母はまさにそれ。3度の飯よりゴシップが好き。

職場にもいます。会えば必ず誰かの話。

 

昔はわたしも喜んで聞いていたし、何なら自分でもあちこち出しゃばって情報を集めるクズなことしてた時期もありました。

毒母に認められたい欲求もあったのだと思います。

どんなに機嫌が悪くても噂話を与えればコロッと態度を変え「どういうことさッ!詳しく話な!」と、先ほどまでわたしに向けられていた口撃の刃が他へ向かうため、機嫌取りによくこの手を使っていました。

 

ですが、時経つうちにそんな毒母の機嫌を取ることの無意味さと無価値さに気づくようになります。

機嫌を取ってもそれは一時しのぎに過ぎず、何も積み上がらない。

噂話を横流ししたところで毒母の言葉の暴力は治らないし、支配欲は強くなる一方。

 

家庭の外でも同様で、愚痴の言い合いや誰かの噂で盛り上がっても何も実らないし積み上がっていかないし、何よりわたしが全くステップアップしない。

それよりもビジネス書で世の中の状況や組織心理学を勉強する方がよっぽど楽しいし世の中を理解できる。

大人になってずいぶん経ってからようやく一歩進めたのはこの時だと思っています。

 

それからは極力ネガティブな情報から距離を置くようにしました。

噂大好きの毒母の会話にも「ふーん」「へー」「さあ、知らない」と無関心を貫きます。

「◯◯さんの娘が結婚するってさ!アンタ、相手の人と知り合いじゃない?どんな人さ!仕事は何してんのさ!」

「さぁ、知らない」

たとえ知っていてもシラを切り通します。ここで知ってると言ったところでわたしには何のメリットもありません。ただ毒母が「ウチの娘が言ってたけど、結婚相手の職業は◯◯でこんな性格なんだって!」と仲間内でマウントを取って喜ぶだけ。わたしが手助けする義理はない。

 

そうして他人への関心を極力少なくして過ごしていたのですが、これが不思議なもので、そんな風に人を遠ざけていても必要な情報はちゃーんと降ってくるんですよね。

 

例えば、数年前に起こった親族の仕事のトラブル。
その親族に言わせれば、「自分は間違ってない、悪いのは一緒に仕事をした相手だ」の一点張りだったのですが、その主張にはどうも違和感がありました。

その数年後、その親族が起こしたトラブルの実態を思いもよらない筋から聞きます。
わたしから探りを入れたわけでもないし、そもそもその用事で連絡が来たわけでもないのに。
それからもどんどんと、親族がクロだという証拠が向こうからやってきます。

 

付き合いをやめて良かったと安堵した瞬間でした。
当時その立場を取ったのはわたしだけで、どんなに「法律に抵触する可能性があるから関わりたくない」と言っても姑は「こういう時こそ協力するのが親族です!」と頑なに圧をかけてきました。

屈しなくて本当に良かった。一部始終は念のため日記につけてあります。もし今後取り調べが入ることになっても、わたしは潔白を主張できるはず。

 

短期で働いていた派遣先でも違和感を感じることがありました。

営業職だったのですが、成績の良い営業マン達のやっている事がどうにも怪しい。

彼らのやり方を真似しないわたしの成績は最低ラインで、「このままじゃ職を失いますよ」とも言われたけれど、どうしてもやる気にならない。

契約満了と共にそそくさと去りましたが、1、2年後にその会社は大きな関連会社の問題児が送り込まれる場所だと聞かされ妙に納得しました。

大元の会社で法律スレスレの営業をしたり大きなミスで立場を失った人が出たときの吹き溜まりとして使われている会社のようです。

 

それを知ることができたのも、たまたま現場で一緒だった古株さんから聞いた情報。
聞いてホッとしました。あのままいたらどんな小狡い手を使わされたか分かったもんじゃないわ。

 

意識を変えてからというもの、自分の直感を信じて良かったと思える証拠になる情報が後からちゃんとやって来ます。

 

当初は「どうして自分がこんな目に」と、理不尽さを感じる出来事もたくさんあるのですが、後から考えるとそのタイミングでなければもっと惨事に巻き込まれていたかもしれず、守られていたのかもしれないな、と思わずにいられません。

 

もちろん、理不尽なまま放置されている問題もたくさんあります。でもそのうちどうにかなるんじゃないかと、余裕な態度で事態を見届けることができています。

解決の仕方も色々で、勧善懲悪のスカッと展開になることもあれば、物事がどんどん自分と縁遠いものになり「今さら聞いても何とも思わん」と風化して解決することもあります。

 

たとえば、10年近く前にいたカナダ人の宗教幹部がすごいワンマンで当時は顔を見るのも嫌だったけど、その後メンタルを病んで晩年は廃人のようになってひとり寂しく亡くなったと聞いても「ふうん。お気の毒に」くらいにしか思いませんでした。10年も経てば、今さらザマミロという感情すら湧き起こりません。

悪感情も正しく処理すると風化して飛ばされてしまうんだな、としみじみ実感したときでもありました。

 

だからこそ声を大にして申し上げたいのですが、
正直にクリアな気持ちで日々過ごしていれば、それは必ず報われます。
悪人がいつまでも甘い汁を吸って生き延びることはありません。
そして、そんな嘘つきで不誠実な人たちが悪事を働いてでも手に入れようとした名声や人からの信頼を、正直な皆さんは既に手中におさめています。

 

どうぞご自身の生き方に胸を張ってくださいね。

 

感謝日記
小説の展開がすごく面白い。
パジャマを変えたらぐっすり眠れた。
クロックスがセールで安く買えた。