ここ数年、あまり車を使わず歩くようになりました。
以前は自分用のクルマを持っていたこともあり、5分程度の距離でもつい車を使っていたのですが、これでは将来足腰が弱くなってしまうと思い、近場は歩くことにしました。
歩き始めた当初は筋肉痛になったり疲れてヘトヘトになったりと散々でしたが、慣れるとなかなか快適になり、今や徒歩10分圏内で車を使用することはほとんどなくなりました。天候が良ければ2~3時間くらいは歩いて用を足したりもします。
歩いていると、普段クルマで走っている時には気づかない路地裏や、行きにくい一方通行路などにも遠慮なくどんどん入っていけるのが好きです。なんというか、路地裏やちょっとした抜け道なんかが大好きなんですよね。冒険してる気分になれるからかな。
駐車スペースが限られているカフェや雑貨屋さんにも、徒歩なら余裕で入れます。
路上駐車をして警察に見つからないかヒヤヒヤしたり、限りある駐車場が空くのを待って付近をグルグル回る必要もありません。
そんなわけで、お天気の良かった今日は、かねてより気になっていたお店を歩いてハシゴすることにしました。
まず1軒目は小さなカフェ。古い木造倉庫を改築したような本当に小さいカフェで、見つけるのも大変。どうやら駐車場はそこから少し離れた場所にあるようなので、やはり歩きで行くのが便利だと思いました。
ほんの数席しかないそのカフェで、クレープとコーヒーをいただきます。
気さくな店主と少しお喋りを交わしたところ、「この近所に小さいカフェがオープンしたのは知ってる?あの蕎麦屋からもうちょっと進んだところにある、本当に小さいカフェ。今度行ってみて。」と、さらに情報を頂いてしまいました。
隠れ家カフェはきっと横のつながりを大事にしているんでしょうね。
次に訪れたのは、これもまた小さなコーヒー豆の専門店。
狭い一方通行路に面しているので、本当にクルマでは行きにくい場所。
でも外から見えるお店の佇まいや看板がとても可愛らしくて、通るたびに気になっていたのです。
ドアを開けるとコーヒー豆の良い香りがわたしを出迎えてくれます。
所狭しと並べられたコーヒー豆やグッズ、そしてコーヒーのみを提供する数席の椅子。
聞けばもう20年以上もそこで店を営んでおられるとのことでした。
気になっていたもののクルマでは立ち寄りにくかったと話すと、店主も「みなさんそう仰いますー」とのこと。やっぱりそうなのね。
「思い切って歩きで来て良かったです(^^)」とお伝えしたら、オマケのコーヒーやお茶菓子などたくさん頂いてしまいました。これはまた行かねば。
さらに歩いてドラッグストアや古着屋さんを物色し、最後はランチ。
ここも通るたびに気になりつつも、いつも満車で入るスペースがなく諦めていた中華食堂。
普段は待合リストに名前を書いて呼ばれるのを待たなければならないほど混雑しているのに、今日はランチのピークを過ぎていたせいかすんなりと通してもらえました。
メニューは唐揚げ定食や八宝菜定食など、どれもボリュームのあるものばかり。
おすすめメニューの唐揚げ定食を注文したところ想像の3倍以上の量の唐揚げが出てきたため、思わず「わ!すごいですね!」と言ったら、「余ったらお包みしますのでお持ち帰りください(^^)」と親切に教えてくださいました。
アツアツで大きな唐揚げは食べ応え抜群。なるほどこれは人気に違いないわ。
とても美味しかったけれどやはり完食はできず、お願いして容器に入れてもらいました。これは今日のお夕飯にしましょう。
帰宅後に歩数計をチェックすると、約8,000歩。本当は1万歩いきたかったけれど、まあ良しとしましょう。
心地よい疲れと、新しい出会い。本当に気持ちの良い1日でした。
慣れ親しんだ地元のつもりが、まだまだ知らないお店だらけでびっくりです。
交わしたのは何気ない会話だけれど、すごくリフレッシュできました。
いつも会っている職場の同僚もみんない人たちなんですが、それでもこう、やっぱり新しい出会いは大切だなあと思います。心に良い刺激が与えられるというか。
歩くのも、それほど激しい運動ではないけれど健康には良いはず。
1万歩の日が5日間ぐらい続くと、普段穿いてるパンツの太ももあたりに余裕を感じるんですよね。引き締まっているのかしら。まあ、ちょっとサボるとすぐ元通りですけどね。
家にいるとついモヤモヤ考え込んでしまうことも、外に出ることで吹き飛びますし、なんだかどうでも良くなってしまいます。
さすがに毎日こうやって出歩いて食べたりお買い物をするわけにはいかないけれど、週に1度くらいはこういう日があってもいいんじゃないかしら。
そういえば昔、当時50代の主婦の方が「週に2回、”私のための日”を作ってるの。ひとりで温泉に行ったり映画を見たりして好きに過ごすのよ。買い物も家の冷蔵庫のためじゃなく、わたしのための買い物をするの。」と話してくれたことがありました。
当時は若くてよく理解できませんでしたが、今になってなるほどと思います。
わたしのための日、これからも大事にしていこう。
感謝日記
カフェのマスターが笑顔で応対してくれた
コーヒー屋さんがたくさんオマケをくれた
失業した友達から、新しい職場が決まったと連絡がきた