30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

フジ子さん

フジ子・ヘミングさんが亡くなったとニュースで見ました。

2回ほどコンサートへ行ったことがあります。一度は地元で、もう一度は横浜で。

どちらも本当に素晴らしくて、音が生きていたり怒りを含んでいたり、とにかく空っぽの音がない。1音1音に中身が詰まっていました。

 

歌でも楽器でも、音に強い思いが乗ると技術を超えたパワーを発することがあります。

音を外しても多少リズムが狂っても、それでも聴く人に感動を与える演奏というものがこの世にあり、フジ子さんはそういう演奏をする方でした。

もちろん基礎的な技術や才能も十二分にお持ちなのですけれど、おそらくそれは優先順位のトップではなかったのだと思います。ミスタッチもその日の演奏の一部、これが今日のわたしよ、そんな心意気だったんじゃないかなぁ。

 

あの素晴らしい音を2回も生で聞けたことは一生の思い出です。

フジ子さん、どうもありがとう。安らかにお眠りください。

 

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