30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

借り物の言葉

何か意見を言う時、いつもどこかから取ってつけたセリフを話す人がいます。

 

上司が接客に使っていた言い回しを丸っとコピーしてお客さまに接したり。

学ぶ姿勢が垣間見えるのは嬉しいことです。ただ、上司が同世代のお客様と話す時に使う言葉と、20代が50代に話す言葉が全く同じというのは少々違和感を感じます。

その辺は新人云々ではなく、日本語力の問題かなという気も。

あまりに完コピなため、借り物の言葉で接客しているように見えてしまうのです。ちょっと乱暴ですけど、セリフを丸暗記している大根役者のような。

 

場面は違いますが、うちの宗教にもそういう人がかなりいます。

信条や教義のディスカッションをする時、いつか誰かが使った説法の言い回しや教本の言葉遣いを真似る人がほとんど。おそらく意味は理解していません。そのため、言うことは立派だけど行動が伴わない薄っぺらな信者がどんどん湧き出てくるのです。

加えて同調圧力が大好き民ですから、誰かがオリジナルの発言をすると「あの方はちょっと変わってるわね…」とヒソヒソ噂話。

 

わたしはそういう借り物で気取るのが大嫌い。失敗しながらでもいいから、自分で自分の言葉を紡ぎたい。そして、一生懸命考えた自分の言葉をパクられるのもいい気がしませんので対策を考えました。

おかげでうまくいっています。その方法は「わかりやすい言葉で深いことを話す」。

小学生レベルのボキャブラリーで、筋道を立ててゆっくり話します。真似をする人たちはとりあえず格好がつけば良いので平易な単語を嫌います。

でも、わたしの説明を聞くお客さまや、宗教の仲間が「説明が上手いね」と褒めるのを聞くと彼らも真似をしたくなる。でもどうすれば良いのかわかりません。言葉を心に落とし込む作業をしたことがないからでしょう。

 

これで真似されずに済みます。ただ、毒母やモラハラ夫は苦虫を噛み締めた顔をしながら「偉っそうに!ああやって褒めてくれる人たちだって内心は嫌がってんだ!」と嫌味を言ってきますけど。

 

内心どう思われようと構いません。仕事では商品が売れれば良いですし、宗教では教えを自分自身に取り込めればそれで良いのです。あとは真似さえされなければ。

 

正直、簡単ではありません。何年もたくさん本を読んで勉強しました。でもその甲斐はあったと思います。

まだまだ道半ば。言葉って本当に奥が深いです。だからこそ借り物で済ませず自分のものにしていきたい。

わたしはそう思います。

 

感謝日記

良いお天気で心地よく仕事

美味しいお菓子を頂いた

しっかり眠れた