30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

涙が出た言葉

「守られるべき権利を守りたいと声を上げることに、勇気が必要な状況であってはならない。」

 

芦原先生の訃報を経て、プチコミックの編集者が公式サイトで出したメッセージの中の一文です。

これを読んで涙が出ました。今の世界で勇気を出さずに声を出せる人がどれほどいるのでしょうか。

 

子どもが子どもらしく大人から守られる権利はごく一部でしか通用しません。

「私たち子供を守って」と声をあげて、どれほどの大人が守ってくれるのでしょうか。

少なくともうちの毒母は守りません。子どもの頃、毎晩のように泥酔した父親が風呂場で怒鳴ったり叫んだりする中で毒母は

「アンタ2階でお父さんの怒鳴り声聞こえてたんでしょ?!だったらお母さんを助けなきゃダメじゃないの!」と、さらに追い討ちをかけるようにわたしを叱りつけたものです。

家の中で怒鳴り散らす酔っ払いがいるだけでも十分恐怖なのに、その上さらに母親まで助けないといけないなんて。

本当に、本当に恐ろしかったけれど、頑張って声をあげました。

いつものようにベロベロに酔って帰宅し、「俺はこんな家は嫌いだ!離婚だ!」と騒ぎ出した父親に向かって「そんなに嫌ならお父さんが出ていけばいいのに。」と静かに言ってみました。

すると父親は空気が抜ける風船のようにみるみる大人しくなり、黙って寝室へ。

良かった、事態が収まった。これで母親も納得してくれるだろう。

そう思ったのも束の間、「何てこと言うの!本当にお父さんが出て行ったらどうするつもりなの?!何考えてるのよッ!」とまたしても毒母がキレ出すのです。

もう一体何が正解なのかワケが分かりませんでした。

何をどうやってもわたしは責められるし、何をどうやっても誰も守ってはくれません。

自分で自分を強くするしか術はなく、そのくせ

「自分を守りたい。助けて」という勇気はない、矛盾した人間になりました。

 

わたしだけが特別ではないと思います。こんな人間が世界に山ほどいて追い詰められているんです。

だからこそ編集部のこの言葉に救われました。実行に移すのは難しくても、そういう気持ちの人がいるだけで救われ方が変わるのです。

 

彼らが熟慮を重ねて紡いだメッセージが、ひとり

でも多くの方の目に留まりますように。

 

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