30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

得意を伸ばす

タイやマレーシア、シンガポールベトナムあたりをウロウロしていた頃の話。

どのご家庭も子どもがいっぱいで、外で走り回ったりおもちゃを取り合って遊んだり、はたまたスマホを突き合わせてみんなでゲームしたりとそれはそれは賑やかでした。

 

自分のとこの宗教の活動も兼ねていたこともあり、割と各ご家族の様子の深い部分まで触れる機会が多くありました。

その時印象に残ったのが「親が子どもを褒める」ということ。

わたしのような外国人のお客さんが来ると、子どもたちは珍しがって寄ってきて得意技を披露してくれます。

ある子は画用紙を広げて絵を描いてみたり、ある子は折り紙を作って見せてくれたり、またある子は庭で育てたパパイヤの苗木を持ってきてくれたり(笑)。

そしてどの親も嬉しそうに話すんです。「うちの子は絵を描くのが得意で1日中こうやってるの。」

「パパイヤの種から苗木を作るのが上手なの。」

田舎町ですと家族の他にご近所さんや親戚も居座っていたりするのですが、彼らも口々に褒めます。

「この子は学校のスピーチコンテストでメダルを貰ったんだよ。」「スポーツ大会で1位だったんだ。」

メダルを獲るなんてすごいなと感心しながらよくよく話を聞くとどうやら参加賞でもメダルが出ることが分かり「おや?」となるのですが(笑)、でもこれって子どもの自信に繋がるだろうなと感心したのを覚えています。

 

「自分はこれが得意」「わたしはこれができる」をパッと言える自尊心はこれからの時代必要だろうなと思います。

人と比べて出来る出来ないをジャッジするのではなく、あくまで自分軸。

おそらく学校が参加賞にもメダルを出すのも同じ理由だと思います。

 

もちろん挫折はあります。得意だと思った分野の職種に挑んだものの、さまざまな壁にぶち当たり転職する子もいっぱいいます。でも意外と引きずらないのはきっと自尊心があるから。

打たれ強いというかめげないというか、職を変えたり新しいことを学んだり海外に就職したりとほんとフットワークが軽いです。ベトナムにはフィリピン人や中国人がいっぱいいて、タイにもカンボジアベトナムから働きに来ている人がたくさんいて、マレーシアにはインドネシアから働きに来ている人もいっぱいいました。

もちろん後先考えずに突っ走ってビザが切れて不法滞在になってる人もわんさかいるのですが、まあなんとかなってる。

 

なんだかんだ、みんな自分を信じて生きてるんだろうなぁって思いました。

 

それがベストかは分かりませんが、日本人も少しこの姿勢を取り入れてもいい気がします。

得意なものは得意でいいし、自信があるならあるでいい。別に周りが一生懸命潰さなくたって、社会に出れば訓練される。

出る杭は打たなくていいんだと東南アジアを旅して学べたのは良い経験です。

 

早くこの考え方が日本にも行き渡ってほしいものです。

 

感謝日記

自分の中で一歩前進できた

目標歩数達成

尊敬できる人が増えた