30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

事件のあった部屋

インスタに載ってた怖い話で、中古車を買ってしばらくしたら見知らぬ女性の名前が刻印された万年筆が出てきたけれど今も乗ってますみたいな話があり、コメントで口々に「メンタル強いですね。」と称賛されていました。

それを読んでハタと「そういえば昔も強メンタルな信者さんいたな」と思い出したので、ちょっとその話を書いてみようと思います。

 

20〜30年くらい前に近所の子が行方不明になる事件が起き、当時は警察が動き捜索願いなども出て地元ではかなり大きな事件になりました。その後10年以上経っても何の音沙汰もなかったのですが、ひょんなことから手がかりが見つかりあっさり犯人逮捕へと繋がりました。

犯人はご近所の方だったそうで、嫉妬心から子どもを誘拐し自宅で殺害したと報道され周囲は騒然。

もう事件から何十年も経っているのに、それでも犯人の供述が真実かどうか警察は捜査をするんだそうで、現場付近には連日パトカーが停まっていたのを覚えています。

で、その犯行に使われた家に住んでいたのがうちの宗教の信者さん。犯人が出た後にその家を借りて長く住んでいたのです。

自分の家が殺人現場だと知り驚いたのも束の間、連日警察がやってきては部屋のあちこちに証拠がないか調査しているとおっしゃっていました。

なかなか肝の据わったお方で「今日は押し入れを調べていたわ。血痕があったんですって。何十年前のものでも調べれば分かるそうよ。きっとそこで殺したのねぇ。」と涼しい顔で話します。天気の話でもするかのようなテンションで、こちらも反応に困ります。

引っ越す気もさらさらなく、「だって今まで怖い思いもしたことないし、今さら分かったところで特に何とも思わないわ。神様もついてるしね。」とにっこり。

施設に入るまでその後も数年ひとりで住んでおられました。

信仰が彼女を強くしたのか、はたまた元から神経が太いのか。

 

もう亡くなられてずいぶん経ちますが、時折この武勇伝?を思い出します。殺人のあった部屋に住むなんて作り話みたいですけど、意外と身近にあることなのかもしれません。

 

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