30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

人類の進歩

「やっぱり紙がいちばんいい」

手続きや申し込みがどんどんデジタル化され、紙の出番がなくなりつつあります。

便利になっているものの、どうしても変化の波に乗れずつい文句を行ってしまう人がいるのは仕方がないこと。

人間にはコンフォートゾーンというものがあり、慣れ親しんだ環境が変化する時に反発を感じてしまう傾向があるようです。

でも、そこを打ち破らないと先に進めない。

保守的になるべきか、壁を打ち破って前に進むべきか。悩ましい部分です。

新しいものへの挑戦にはリスクが伴いますし失敗だってあることでしょう。

それでも挑戦するべきなんだろうなと、先日訪れたシンガポールでひしひしと感じました。

 

シンガポールの入国は自動ゲートと有人ゲートの2種類。指定国のパスポートを持つ人は自動ゲートです。

日本は指定国に含まれているため自動ゲートを使わなければなりません。

事前にネットで申請を済ませてからゲートでパスポートをスキャンして入国する仕組みです。

さぞかしスピーディーに進むのだろうと思いきや、実際は長蛇の列。

有人ゲートの方が速いのではと思うほどズラズラと長い行列ができています。

しかもエラーがめちゃくちゃ多い。何度スキャンしてもエラーが出てしまう人は係官の判断で有人ゲートへ送られます。

その様子を見ている他国の観光客は、「時間がかかりすぎるから自分も有人ゲートに行きたい」と訴えますが聞き入れられません。

列が長くなろうが時間が掛かろうが、とにかくまずは自動ゲートに行くしかないのです。

 

この強気の姿勢を見て感動するわたし。

ユーザーの文句やクレームにいちいち動揺せず、頑として譲らないこの心持ちがシンガポールをここまで発展させたのだろうと思います。

とにかく、やると言ったらやるのです。

ゴリ押ししてたくさんのエラーを乗り越えた先に進歩がある。きっとそう信じているんじゃないかな。

ここで怯んで自動ゲートを廃止しては未来がありませんものね。

 

シンガポールにも高齢者はたくさんいますから、テクノロジーへの文句はきっと色々出ているはず。でも負けずに貫く意志の方が強いのでしょう。ものすごい速さでハイテク化が進んでいるように見えます。

 

ああいう情景を見ると、日本がオワコンと呼ばれてしまうのも仕方がないのかなと思ってしまいます。

 

やり抜く力、貫き通す意志。

協調性や波風を立てないことも大事だけど、時にはそういう強さも人類の進歩には必要なのではないかと考えさせられる出来事でした。

 

感謝日記

ゆったりとお仕事できた。

無駄遣いせずに済んだ。

タカキベーカリーのパンで幸せ気分