30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

小さくても嘘は嘘

夫はその場しのぎの小さな嘘をよくつきます。

読んでもいない本を「読んだ」と言って見栄を張り、「じゃあ感想を教えてよ」と問うと「あれ〜、どうだっけな〜、読んだけど覚えてないんだよなぁ。アレレ〜?」とわざとらしくしらばっくれる。

 

知人の仕事を口約束で手伝い、後から給与で揉めた時もそうでした。

「ちゃんと契約書を交わしたんじゃないの?」

「あれー、どうだったかなぁ。書いた気もするなァ。うん、書いた書いた。」

「え、でもさ、今の内容で契約書作ったらそれはそれで違法だよ?わたしそれ関連の仕事してたから間違いないわ。」

「あっ思い出した。書いたのは別の内容の書類だった。勘違いだなぁ」

こんな調子で何が本当で何が嘘なのか謎のままですし、何を話し合っても埒があきません。

 

つくづく、話し合いというのは互いの正直さがベースにあるからこそ成り立つものなんだと思います。

嘘を嘘で塗り固める人との話し合いには終わりがありません。

そのうち「君はいつもそうやって上から目線で話す!」とキレて論題を逸らすのがお決まりのパターン。

 

それでも頭のどこかに「夫婦は話し合うもの」という固定観念が居座っていたせいで、何度も同じことを繰り返しては夫の嘘に反撃され、その度に傷が深くなっていきました。嘘は小さくても嘘なんです。そこからは何も生まれません。

 

ですが、ようやく。その負のループを断ち切ることができそうです。

ずっと長年悩んでいたことがあり、誰に相談したら良いのかも分からず、ただ夫には絶対漏らしてはいけない悩み。

考えに考え抜き、行政に相談したり専門家を紹介してもらったりして徐々に内容を詰めていきました。

外堀を埋め、やっと相談できそうな人の連絡先をゲット。

何度もメールを書いては消し、書いては消しを繰り返し、送信ボタンを押す前に何度も何度も深呼吸をしてやっと1通送れました。

 

すると、お話を聞かせてくださいと優しい返信が。

本当に安堵しました。

毒母もモラ夫も姑も、わたしの話にはいつも否定的でバカにした反応しか返しません。そのせいで、自分の悩みには価値などないという思い込みが染み込んでいたようです。

でも時経つうち、真剣に聞いてくれる友人が増えてきたし、今回の行政の方も親身になって話を聞いてくれました。

「そんなの今さらどうしようもありません」とか、「あなたが考えるほど深刻ではありません」とか「間違っているのはあなたの方です」などという返事を覚悟していただけに、親切な対応がどれだけ嬉しかったか。

 

まだ事の決着はついていませんが、ここまで来れただけでも自分の中では大きな1歩。

 

きちんと周囲を見渡せば必ず味方はいるものです。無理して嘘つきに相談を持ちかけて傷つく必要はないのだと気付かされました。

 

新しい味方を探すのは少し勇気のいる作業だったけど、そうして良かったと思います。今後も引き続き前に進めるよう頑張ります。

 

感謝日記

いただいたブドウが美味しかった

職場の方々が親身に応対してくれた

ほっこり動物動画で癒された