所用で出かけ用事を済ませ、時計を見ると12:30。
お腹も空いたし、近場でサクッとお昼を済ませてしまおうと目の前のファミレスへ。
平日の昼間はほぼ中高年グループで埋まっており、その隙間を縫うようにランチを頬張る会社員がいたりノートパソコンを広げる若者がいたり。
席についてメニューを見ていると、隣のテーブルに中高年の男女がやってきました。
夫婦かと思いきや、「久しぶりだね。」「そうね。半年ぶりくらい?」という会話が。
どうやら中学か高校時代の同級生のようです。名簿を渡したりする様子がこちらまで聞こえてきます。
互いの耳が若干遠いのか元々地声が大きいのか、会話がまるっとこちらまで届いてしまうものですから、否が応でも聞くしかありません。
しばらくは健康や家族のこと、孫の話といった近況報告。まあ無難ですよね。そして「カズヤ元気かな。野球部だったよな。」と、いかにも同級生らしい会話へと続きます。
地元を離れた友人もいれば、ずっとこの地にいて飲食店を経営してる友人もいるようです。
そうだよなぁ、みんなバラバラになっちゃうよなぁなんて心の中で相槌を打っていると、男性がおもむろに
「でさ、あのチカちゃんはやっぱり俺のことが好きだったんじゃないかなって思うわけよ。」と恋バナを始めました。
「あら、どういうところが?」
女性も乗り気です。
「毎日俺のところに来て話しかけたりしてさ、そういうのって、やっぱ好きじゃないとやらないじゃん。」
「そうねぇ。で、それいつの話?」
「高2のとき。」
思わず食べていた明太子スパゲッティを吹き出すところでした。高2って、それもう前世紀じゃないの。
いやぁ、恋の思い出って色褪せないものなんですね。現在進行形のように生き生き語る男性の姿は高校2年生を彷彿させるものがありました。
こうやっていつまでも恋をしながら年を取るのも悪くないかも。昔の恋を美化してもいいし、今現在ほんのり誰かを想っているのもいい。
彼らの関係だって、友達以上恋人未満の絶妙なラインに見えました。名前のつかない関係を維持するのって、経験を積んだ大人じゃないとできません。
きっとあのお二人はランチを楽しんだ後、後腐れなくスッキリお別れしてまた数ヶ月後に何食わぬ顔してご飯を一緒に食べるんじゃないでしょうか。
ソーシャルメディアには敢えて出さない大人の隠れ家のような愉しみというのもなかなかオツですね。
感謝日記
仕事の会議が意外と楽しかった
手続きが片付いて一安心
新しいメガネの調子が良い