「どうしたらいいと思う?」と聞かれたとき、何も思い浮かぶものがなくて「I have no idea 」って言うことがあるんですが、これを使っていたある日、ハタと「これってすごいポジティブじゃね?」と思うようになりました。
日本語なら「何も思い浮かばない」「わからない」で、最後が「ない」なんですよね。
無いものは無い、みたいな潔さがあってこれはこれで好きな言い方ですが、対して英語は「I have no idea」。「I have 」から始まるんです。
無理やり訳すと「わたしは“何も意見がない“という考えを持っている」といったところでしょうか。
無いわけじゃないんだ、自分なりに考えてこういう意見を持っているんだ!という心意気?を感じます。
頭の中が空っぽなわけじゃないんだぜ、ちゃんと考えたぜとでも言いたいのかもしれません。
たしかに「なんもなーい」だと、いかにもスッカラカンな印象を受けます。
なんというか、この「ある」という姿勢がポジティブでいいなーと当時は思ったんですよね。
お金がないときもI have no money とか言っちゃいますしね。まあ、「財産は0円持ってます!」というのは、もしかすると「ボロは着てても心は錦」に近い見栄っ張り精神があるのかもしれませんけど。
言語を学ぶとき、こういう思考や背景を考慮すると進歩しやすいと思います。
わたしはこのI haveの感覚を掴んでから、英会話がかなり楽になりました。
英語を口から出すとき、「なくてもhaveって言っちゃう世界観」と頭の中のチャンネルがカチンと切り替わるのが自分でもわかります。
たまに母語と外国語でテンション変わる人がいますけど、その要因の一つがこれじゃないかなーと自分では感じます。それ以外にもいろいろあるみたいですけどね。
ポジティブな言語だなーという印象と自分の限られたボキャブラリーの組み合わせで、わたしが英語を使うときはかなり前向きだと思います。never mindが頻発するし、笑って誤魔化すこともしょっちゅう。でも自分はそのほうがラクに話せるし、何より通じているから別にいいかな。
こんな感性でTOEICを受けたりしたら地獄を見るのかもしれませんが、とりあえず受ける気ないんで無問題です。
身近な人に話しても「そんなこと考えたことなかった」と言われてしまうので、きっと言語学的には間違っているので信じないでくださいね。
中途半端に英語を話すおばさんのひとりごとでした。
感謝日記
ご近所さんからお裾分けをいただいた。
困っている友人を助けることができた。
入院中の友人が快方に向かって安心。