30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

推しの妄想で断捨離

友人に恵まれている家宝者のわたし。数は多くないけれど中身が濃いので接していて飽きません。

少し前に書いた、引っ越しをした友人。彼女もかなり愉快な人物で、この度の引っ越しでは「わたし、すごいこと思いついちゃった」そうです。

オシャレが大好きでお洋服を山のように持っていたそうですが、以前ほど収納スペースのない新居へ移るにあたり、どうしても断捨離をしなければならなかったのだとか。

「でもね、これがなかなか捨てられないのよ。お洋服ひとつひとつに思い出があって愛着が湧いちゃってねぇ。」

わかります。ライブTシャツなんかは質や着心地がどうこうではなく、思い出が凝縮されていて手放せない。

旅先で適当に買ったアイテムも予想外に長持ちしたりしますよね。タイへ行ったとき、思いの外暑くて何度も着替えをしていたら手持ちの服が足りなくなってしまいました。

フラリと入った屋台でゾウさん柄のタンクトップを300円くらいで買ったのですが、これが意外に丈夫で着回しやすく、その後何年も着たこともあります。

そのうち愛着が湧いてしまい、「もう着ないんだけどな」と思いながらいつまでもクローゼットの引き出しに入れておく…。

 

こんな調子で、ふと気がつけばわたしも洋服の山。どうにかしたい。けど、どうにもできない。

 

「そんな時はね、妄想で断捨離するのよ。」

???

「もし推しと同棲することになったら…って想像してみて。で、自分に問うの。このヨレヨレを推しの前でも着れるのか?って。」

「無理。恥ずかしくて着れない。」

「でしょ?そう思ったら即処分よ。推しに嫌われたくないもの。」

彼女は天才だと思いましたね。こんまりさんもびっくりではなかろうか。

 

世の中にはさまざまなメソッドが展開されており、1年着ない服は捨てるだの、服は最低5着あればいいだの、1枚買ったら1枚捨てるだのアイデアは無限に出てきます。

収納だって、やれ無印だニトリだと収納力抜群の引き出しを買い、仕切りをつけたりラベルを貼ったり趣向を凝らします。

白で統一されたクローゼットは整然としていてとても美しい。見ているだけで自分の家が綺麗になった気がしてくるけど、振り返れば雑多な押し入れがあるのみで。

まあぶっちゃけ、面倒くさいんですよね。お金払うから誰かやってくんないかなー。

その点妄想断捨離はとってもお手軽。余計なことは何も考えず、たった一つの質問「これは推しの前で着れるか?」だけで事足りるのです!

「基準は推し。これだけで服が3分の1になったわ。」

それはすごい。

おそらく推しへの愛の深さで処分の割合も決まるのではないかとわたしは睨んでいます。

そこまで愛していなければ「推しのいないスキに着てやるぜ」と邪神が芽生えて処分できない。

持つべきは心の底から支えたい推しの存在なのです。

 

ひとしきり感心したわたしですが、実はそもそも推しがいないことに気がつきました。

「誰か作ればいいじゃないの。」

「そうは言っても、わたしジャニーズにも韓流アイドルにも興味ないしなぁ。」

「ハマって見てるものはないわけ?」

SPY×FAMILYとチェンソーマンくらいかな。」

「マンガか〜。それで妄想するのはちょっと難易度が高いわね。」

「だね。リアリティに欠ける。」

 

そんなわけで、推しのいない我が家の押し入れは未だごちゃごちゃしております。

推しを作るのが先か、片付けるのが先か。それが問題だ。

 

感謝日記

モスのコーヒーシェイクが美味しかった。

さまざまな手続きがスムーズに完了。

念願のお店でモーニングを食べた。