秋のせいか、本に出会いたくなりました。
読みかけのものはkindleに何冊も入っているというのに、浮気性だなと思いつつネットをウロウロ。
そして、数年前に林真理子が出した「奇跡」に辿り着きました。
賛否両論あるのでしょうけど、マリコさんのファンなら彼女の世界観をよおく知っているはずで、だったら今さら不倫を題材にしていたって何とも思わないはず。
ところが時代の変化でしょうか、Amazonのレビューはなかなか辛口です。
というか、林真理子さん自身が好き嫌い分かれるタイプなのかもしれません。忖度せずに何でも書いちゃうから。
そんなこんなで、手厳しい書評を読んだせいで余計に興味が湧いてしまいました。
題材となった田原博子さんのインスタを見たり、亡くなったご主人の動画をYouTubeで探したり、息子さんのXを見てみたりと事前調査をしてみましたが、もう華やかすぎて現実とは思えません。
梨園の妻と世界的写真家の道ならぬ恋、そして歌舞伎役者の道を進む容姿の美しい息子。
まるでおとぎ話のような舞台が事実として存在したんだなと思うとやはり好奇心が疼きます。
レビューの中には「奇跡みたいな恋愛はどこにだってある」みたいなものもありましたが、そうじゃないんですよね。
そんなどこにだって転がってるような不倫話をマリコさんが美しい文章にするから面白い。
どう考えても背後には泥沼があるのに、一切その様子を見せずキラキラを演出する田原博子さんの努力が興味深い。
現実とエンタメの境目にある小説だからこそ売れた本なんじゃないかと思うのです。
書いてるうちに読みたくなりました。
仕事がひと段落したらご褒美に買ってみようかしら。
感謝日記
掃除をして集中しやすい環境に
仕事が順調に進んで何より
友人と会う約束ができて嬉しい
