友達のA子ちゃんは伸び伸びした性格で、思ったことを素直に口にします。
グループで旅行へ出かけたときも、歴史的建造物をみんなで眺めていたら背後で「全然おもしろくなーい!」と、ひとりでどこかへ散策に行くくらい素直。
あまりに遠慮がないので腹も立ちません。
彼女の夫も温厚というかこだわりのない人で、そんな彼女のわがままを平気な顔で聞き流しています。
そういう関係のご夫婦なのでしょうね。
というか、この友人というのがそう滅多に見られないほどの美人。東北美人だけあってお肌も絹のように白くしっとりしています。
こんな美人は多少わがままなくらいがちょうど良いですね。遠慮がちに陰でコソコソしているのは似合いません。
わたしの想像だけど、小さい頃から周りの大人がわがままをつい許してきたんじゃないかなぁ。だから嫌味も悪気も感じないんじゃないかと。
我が家はまったく違います。わたしがわがままを言おうものなら夫がヘソを曲げてしまい始末に負えません。そしていつまでも「君のせいでこんな目に」とぐちぐち言い続けるものだから、嫌な気持ちがずっと続く。
先日も「行ってみたいラーメン屋がある」というので一緒について行きました。
美味しいことは美味しいけれど、わたしの好みとはちょっと違う…。しかしそんなことは言えません。大げさに「すごい!いい店見つけたねー!わたし何度もこのあたり通ったことあるけど、こんなに美味しい店があるなんて知らなかった!」と喜んで持ち上げます。疲れる…。
ラーメンの後にブラブラ商店街を歩いていると長蛇の行列を発見。どうやらジェラート屋さんのようです。夫はサッとスマホを取り出して検索。「ここは評価が高い!入ってみたい!」と息巻きますが、わたしはもう歩き疲れてヘトヘト。ジェラート屋さんはイートインスペースがないため、店の前で立って食べなければなりません。
「並ぶのも疲れるし、わたしはちょっと座りたいから…」とやんわり拒否したのですが、これで夫はすっかり塞ぎ込んでしまいました。
何とかカフェを見つけてカウンター席に着くものの、ずっとスマホで先程のジェラート屋さんを見ています。「こんなに評価が高いのに。」「やっぱり行きたかった。」「こんなカウンター席じゃくつろげない」とブツブツ文句が止まりません。
下手に言い返すのも面倒なので、こういうときはスルー一択。その後は会話もなく帰宅。モメないだけマシです。
ラーメン屋で頑張ってご機嫌取りしたのに、まさかのジェラート屋さんでコケました。
というか、24時間機嫌を取るのも大変です。そこまでしてラーメン食べなくてもいいやって思っちゃいますよね。
我が家は気がつけばこういうスタイルが定着してしまったので、友人のようにワガママを言うなんて夢のまた夢。
あんな風に思ったことを口に出せる彼女が少し羨ましいです。
感謝日記
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