ネパール料理のお店で注文したカレーを待ちながら、壁に貼られたネパール語を何気なく眺める。
「बिस्तारै, बिस्तारै」
び…びすたーらい…かな?(ちょっとだけ読めるのです)
銀色の大皿からはみ出るくらい大きなナンを乗せたプレートを持ってテーブルにやってきたネパール人に、「これ、どういう意味ですか?」と尋ねると
「ゆっくりゆっくり、ていう意味ね〜」とニッコリ。
わたしはネパールに行ったことはないのですが、友達が長年住んでいてよく現地の話を聞かせてくれます。
インフラが整備されていないので、停電はほぼ毎日。道路事情も悪く徒歩でなければ行けない場所もザラにあるそうです。
自分だけ必死に足掻いたところで何も解決しないため、互いに「ビスターレイ、ビスターレイ」と言い合いながら時を過ごすのだとか。
そうか、そのビスターレイはこう書くのね。
友人の話を思い出しながらナンをちぎってカレーに浸し、ゆっくりと口に運びます。
熱くて辛くて、スパイスがたっぷり入ったグリーンカレー。
たしかにこれはゆっくり味わう方が美味しいかもしれない。焦って食べてもヤケドするだけ。
最近、身の回りの環境が大きく変わりました。
全体的に見てそれは良い変化なのですが、こまごましたことが思うように進まず、じれったく感じることもあります。
不思議なもので、焦っていると何も解決しないし物事も進まないんですよね。
のんびり構えてその日その日をクリアしていくと意外と何とかなる。
たとえば、「今日は午前中に注文した荷物が来るから、この書類は午後から窓口に出せばいいな」と前日に段取りを組むものの、天候不順で荷物が遅れたりする。そうするとその後の予定が全て半日ずつズレこんでしまいます。
そこでイラッとくるのも致し方ないのだけど、でもひとりで怒ったって何も解決しないじゃないですか。
それよりも、予定を組み替えて出来ることに取り組んだり、いっそ休んでしまうのも一案だと思うのです。
後で振り返ると、当初の予定よりこの流れで良かった、なんてことがあるわけですし。
偉そうに語ってますけど、自戒を込めて書いています。
ドンと構えて待たなければならないのはわたしのほうです。
日常の変化もさることながら仕事の流れも少しずつ変化しており、ですがそれがなかなかゆったりペースで、目指すゴールに間に合うかどうかハラハラしている毎日なのです。
大丈夫、ぜったい必ず大丈夫。
心の中で言い聞かせるように呟くのは
感謝日記
ご近所さんからのお裾分けがおいしかった。
お友達のワンちゃんに癒された。
良い香りのハンドクリーム発見