30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

親の不倫

今どき珍しくも何ともありませんが、我が家の両親はそれぞれ不倫をしていました。時期は違いましたけど。

 

時折、親の不倫を知った子どもの心情がドラマやショートムービーになったりします。最近はそれが切り取られてインスタやTikTokに挙げられ、「うちもこんな感じ」というコメントがたくさんつきます。それを見るたびに記憶のトリガーが作動します。

 

わたしが毒母の不倫に気づいた当時はSNSがなかったため、どこにも吐き出せませんでした。

何というか、それを自分の口で語ることにものすごく抵抗があって。信頼できる人に打ち明けたくても喉に何かが詰まって言葉が出てきませんでした。

きっとそういう子はたくさんいるんじゃないでしょうか。文字だったら打てるんです。だからコメントがたくさんつくのだと思います。

SNSはトラブルも確かにあるけれど、辛い経験をしている子たちの心を救う場にもなっています。

 

不倫している時の親というのは子どもに無頓着で、めちゃくちゃなことを平気で言います。

毒母が若い男性と深夜によく電話していた頃、わたしにも付き合っている彼がいてこっそり部屋で電話をしていましたが、よく般若のような形相で部屋に押し入り「今すぐ切れ!」と喚いていました。「アンタが誰かと付き合っていいわけがない!」と怒り狂っていましたが、支離滅裂もいいとこですよね。

ほんと、自分は何をしても許されると心から思い込んでいるが故の行動なのでしょう。

 

父親は不倫相手と再婚するために毒母と別れました。ショックなど感じず、とにかくもう関わりたくないとしか思えませんでした。

 

あれから何十年も月日が流れましたが、嫌な記憶はしこりのように残っています。

宗教で清らかな心を学びながら不倫する毒母の図太すぎる神経には吐き気がします。夫は「もう昔のことだし、今は不倫してないんだからいいじゃん」と言いますが、その理屈だと警察も裁判官も不要ですよね。モラハラは発想がぶっ飛んでる。

 

親の不倫で傷ついている子たちが、追い討ちをかけるように自分を責めたりしなければいいなと願わずにいられません。

あなたは悪くない。親がどんな言い訳をしようと絶対に悪くありません。

辛い気持ちは吐き出してください。

みんなの心が少しでも穏やかになりますように。