目玉焼きとウインナーを炒めながら、リュウジさんが言いました。
「生活のための料理と趣味の料理は違う」
これは真理。そして名言。
冷蔵庫にある残り物でどれだけ美味しくご飯を作るか考えるから料理が上手くなるとのことでしたが、もう動画を見ながら深く深く頷いてしまいました。
大体家に残ってるものって決まってくるんですよね。ジャガイモ、にんじん、玉ねぎ、にんにく、生姜、卵と豚こま肉と鶏むね、ベーコン、ウインナー、キャベツ、ピーマン。夏ならトマト、冬なら大根。
乾物は海苔やひじき、切り干し大根と春雨。
これでどれだけバリエーションを増やせるか、どれだけ飽きさせないおかずを作れるかが勝負です。
おまけに手間もかけたくないのでますますハードルが上がるんですよね。豚汁は手軽だし具沢山だけど、週1以上出すと夫は嫌がり全く食べなくなるのであまり頼れません。
こんな生活を20年以上続けたおかげで、ずいぶん上達したと思います。海外生活していたことも相まってレパートリーも増えました。
そういえば、海外にいた時に食堂を経営する現地のおかみさんと仲良くなって彼女の家に呼ばれたことがあるのですが、調味料がすごく少なくて驚いた記憶があります。砂糖、塩こしょう、醤油、酢、紹興酒が基本の調味料で、あとはニンニクと生姜、唐辛子を使うくらい。オイスターソースも使わないと言っていました。なのに彼女の料理はすごく美味しかったし、食堂もいつも激混みでケータリングの注文も後を立たないほど。
秘訣はやっぱり「工夫」だそうで、食材を入れる順番や煮込み時間、骨付き肉を使って旨みを出すなどして、手をかけ過ぎずに手間を加えている感じでした。
この匙加減なんだろうなぁ。
リュウジさんも、玉ねぎをじっくり炒めたり鰹節そチンして粉にしたりして、やはりひと捻りするんですよね。
美味しいものを作りたいという願いが工夫を生み出すのかもしれません。
何にせよ、生活のためにせっせと頑張ってきたこれまでの努力が報われた気がして、なんだか嬉しくなりました。
リュウジさん、ありがとう。