思えば昭和のメディアコンテンツは幅が広かったですよね。
下品なものから上品なものまで、TVをつければ自分で選べる時代でした。
TVに限らずラジオも然り。真面目な番組を好む人はNHKを選ぶし、王道バラエティを好む若者はオールナイトニッポン、ちょっとギークなサブカル寄りは地方の深夜ラジオといった具合でした。
我が家は居間にしかTVを置かない主義だったため、個室で楽しめるのはラジオのみでした。
おそらく毒母はラジオも買い与えたくなかったのだと思いますが、学校の勧めで中学1年生からラジオ基礎英語を聞き始め、それがきっかけで自分用を手に入れることが出来ました。
夜中に宿題をやりながら聞く深夜ラジオ。すごく今どきな感じがしてワクワクしました。少しでも音量を上げると地獄耳の毒母が飛んでくるので音量は極小に。酔い潰れて夜中に帰宅する父親に見つかるとこれまた面倒なので、気配をすぐ察知できるようイヤホンは使いませんでした。
電気も薄暗くしてまるで秘密基地にいるような気分です。そんな中でラジオから流れるしょうもない雑談に、声を殺しながら笑っていました。
とにかく内容が下ネタばかりで、主に読者のお便りで番組が進んでいたと思います。保健の教科書の性教育のページの図がウケるとハガキが届き、それが発端で似たようなネタが続き何ヶ月も盛り上がる。番組を聞いた翌日はクラスの仲良しと「あれ笑えたよねー」と話題にするのが毎週のルーティンでした。
今はどうなんでしょうね。夜中でも下ネタはNGなのかしら。ラジオではなくライブ配信が主流でしょうし、卑猥な単語はバンされそうですよね。
表向きは健全に、たまに不健全なコンテンツをスパイスのように楽しんでいたフシが昔はありますけれど、もうそういう時代ではないのかな。