海外に住みたい思いは日々募るばかりでして、最近は誰かが海外へ出向く動画ばかりを見ています。
旅行者にもそれぞれ好みや傾向があり、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す旅もあれば現地の庶民の視線で過ごす旅など人それぞれ。
10年ほどアジアの田舎暮らしをしてきたせいか、最初はヨーロッパのオシャレなカフェや美術館をめぐる動画に心をときめかせていました。
朝はカフェでエスプレッソをいただき、路地裏の階段を登って丘の上の公園で景色を眺めるような旅。夜はアンティークな家具が置かれる築100年くらいの建物を改築したホテルでぐっすり。
いいなぁ、次に海外に住むならランクアップしてこういうところがいいなぁ。
なんてことを夢見て、収入アップを狙うべく在宅を始めたりもしたわけですが。
少し前の、青汁王子がフィリピンのスラム街を訪れる動画で心がグラリと揺れました。
いや、正確には数ヶ月前にタイに行った時から変わり始めていたんだけど。
とてもここでは深呼吸できないと思うほどゴミが積まれたエリアに、大勢の人がひしめき合って住んでいます。彼らはそこでゴミの分別をし、リサイクルできそうなものを業者に売って生計を立てているようです。
学校も行けない子や靴を持っていない子、おそらく読み書きもできない子たちがたくさんいるその場所で、ただひたすらその日を一生懸命生きるのです。
遊んで笑ってケンカして、生き生き伸び伸び生きる姿はわたしが過去に見たものと酷似していました。
やはり政府からお荷物のように扱われている人々が住むエリアで宗教活動をしていたのですが、そこでも子供たちは元気いっぱいに生きていました。
みんなで歌を歌って山を駆け上り、木の枝や葉っぱをおもちゃにし、野生の木の実をおやつに食べる。
読み書きや基本的な道徳を教えてあげると、目をキラキラさせて意欲的に学びます。
何かを学ぶというアクションが新鮮だったのかもしれません。
わたしが見たいのは、たぶんあの子たちの笑顔かもしれない。
忘れかけていたものを思い出して、しばし放心状態でした。
もう一度あの場所に行けるだろうか。キラキラしたカフェも食事もコンサートもないし、オーガニックのコスメがあるわけでもない。安っぽい香料を使ったまとめ売りの石鹸や洗濯洗剤しかないあの場所だけど、何より子供たちの笑顔がキラキラしていたあの場所にまた行きたい。
初心に帰る…とはちょっと違うかもしれないけれど、似た感覚に襲われました。
ちょっと、時間をかけて自分と対話する必要がありそうです。
感謝日記
美味しいおやつをいただいた。
接客を褒められてうれしい。
たくさん笑ってスッキリ。