30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

黒い服

友人のいる少し離れた県まで、2泊3日の小旅行をすることになりました。

友人はひとりでマンション暮らしなので、気兼ねなく泊まってねと嬉しい申し出。

女同士で喋り明かすので夫は留守番。

よく林真理子さんが友達と旅行に行かれるのですが、ついにわたしにもそれを実行できる日がやってきました。楽しみだなぁ。

 

さて、旅の楽しさは荷造りにかなり影響されます。何の心配もいらないほど大量の荷物を運ぶことで安心できる人もいれば、最小限で身軽に楽しみたい方もいる。わたしはだんだん後者寄りになりました。

グレゴリーの24リットルのリュックに全て詰めていきたいので、服のコーディネートをしっかりして考えて万能アイテムを厳選します。

すると。

真っ黒。上から下まで全部黒。

本当にわたしは頭を捻って考えたのかと思うほど黒です。こんなん考えなくてもいいやん。

かろうじて白いロゴT があるだけで、でも白も黒も大して変わりませんよね。

もっとこう、差し色とか、そういう工夫ができないものかしら。

いろいろ考えてみたけれど、結局黒がいちばんラク。何をどう組み合わせてもハズレがありませんし。

 

でもなぁ、ちょっとつまらないっていうか物足りない。

東南アジアでは全身真っ黒コーデをあまり見かけません。都心部やビジネス街ではさすがに黒系が多いけど、田舎へ行くほどモノクロが減る気がします。

無頓着と言ってしまえばそれまでなのですが、市場でもあまり黒い服は売られておらず、そもそも需要も低いのではないかと思います。

赤やピンクなどの原色が多く、決してオシャレではないけれど、でもおかげで街並みが派手でウキウキします。

いろんな色が混ざった雑多な感じが、東南アジアらしさを醸し出しているように見えるのです。

 

時々それを思い返すと、日本で黒ばかり着る自分が少し寂しく感じます。

その日の気分で好きな色を着れたら楽しいんだろうな。

組み合わせとかシルエットとか、そんなの一切気にしない。ただその日を快適に過ごせればいいっていうスタンス。

本当は旅もそう過ごせればいいんでしょうけど、なかなかそうもいきません。

 

海外のノスタルジーに浸りながら、黒い服をリュックに詰めて旅の準備を楽しんでいます。

 

感謝日記

美味しいコーヒーを飲めた

珍しい調味料をいただいた

仕事がひと段落して心穏やかに過ごせた