若い頃はよくケーキバイキングへ行っていました。
特別甘党というわけではないし、どちらかと言えばポテトチップスとか柿の種など塩系が好きなのですが、なんというか、ファッションの一部のような感覚だった気もします。
当時(今も?)はホテルで開催されていて、宿泊や食事には敷居が高くて利用できないけれど、ケーキバイキングなら1200円程度とお手頃価格でホテルの雰囲気を味わえるのも良かったな。
ロビーのふかふかしたソファに腰掛けてみたり、上品な香りが漂うトイレを利用してみたりと、ちょっとしたセレブ気分。
バイキングのケーキはどれもサイズが小さくてとっても可愛い。ひとつひとつにホイップクリームやキラキラしたアラザンが施されており、思わず「わぁー」と声が漏れます。
紅茶とコーヒーはフリードリンクで、それも紙コップなんかじゃなく陶器のセットでいただけるシステム。
高い天井に陽が差し込み、カチャカチャと上品な食器の音と談笑が館内に響きます。
その雰囲気すべてをひっくるめて「ケーキバイキング」だったのだろうなと、今なら思えます。
実際に食べた数だけで考えると元は取れていないと思うし、具合が悪くなるほど食べても後悔しか残りません。おまけに肥える。
単に食欲を発散させる場所ではなかったんだろうなぁ。
少し背伸びをして訪れていたあの頃。
思いっきり田舎娘でしたけど、自分ではさほど気にしていませんでしたし今も恥ずかしいとは思いません。誰も覚えていないでしょうし。
貴重な思い出です。今の若い子たちも、どこかで背伸びをしているのかしら。
感謝日記
食べ物の差し入れがあちこちから。
外交的になるための1歩を踏み出せた。
妥協せずに頑張れた。