30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

少しずつ人間らしく

毒親の呪いから自分を解毒し始めて5、6年が経ちました。

少しずつ少しずつ、人として普通の感情を取り戻せるようになってきたと思います。

これは側から見て分かるものじゃないし、体重計のように目盛りで測るわけでもないので見極めがちょっと難しい。

日常の小さな一コマでふと気がついたりするもので、そんな時は「ああ、また少し成長の階段を登れたな」と自分で自分の心を誉めるようにしています。

 

そんな自分の微々たる成長を感じ取れたことが最近ありました。

友人がケガで数日入院しその後自宅療養となり、1週間ほど交代で夕飯を届けようということに。

LINEでグループを作り、何曜日の担当は誰といった具合いで割り振ります。

普段から気前が良く豪快で明るい性格の彼女は人望が厚く、食事の配分も滞りなく済みました。

 

1週間後。

LINEグループに彼女からお礼のメッセージが入りました。

まずは音楽が送られてきて、それをBGMにしながら続く文章を読めるように演出してくれています。

センスの良い彼女らしいなと思いながら、最初の一文「愛するみんなへ」が目に入ったとき。

「あ、彼女は泣きながらこれを書いてる。」

と咄嗟に思い、わたしも読みながらもらい泣きしてしまいました。

読み進めるうちに、「今 感謝の涙と共にメッセージを打っています。」と出てきて「ああ、やっぱり。」と。

 

HSP気質もあるのかもしれませんが、それでも人の温かい感情をすぐキャッチできるようになった自分にホッとします。

アメリカ在住経験があるせいか、彼女の文章は一般の日本人よりも情熱的なのだけど、そんなことより彼女の誠実な心をスッと受け止められることが嬉しくて。

 

昔のわたしは毒母と同様に「こんなカッコつけた文章なんか書いて」とか「あれだけ世話したんだから当然だ」という反応をしていました。

それを覚えているだけに、自分のこういう変化に驚くし感動しています。

そうか、ふつうはこんな風に素直に嬉しくなれるんだな。駆け引きも揚げ足取りもいらないよね。

 

もちろん彼女も人間ですから、多少意見が分かれてモメたこともあるし、強引さに辟易してしまったことだってある。

でも、それはそれ、これはこれ。

少し前に書いた「是々非々」の話じゃないけど、感謝は感謝として素直に受け取った方がいいと思います。

もちろんそれは、彼女自身も裏表がない人だから。

もしもこれが「来週も食事を届けてほしいから胸を打つメッセージを書こう」みたいな下心で送られてきたのだとしたら話は別。

普段の行いが言葉の裏の真意を読み取る助けになりますね。

 

たった1通のメッセージだったけど、すごく幸せな気持ちに包まれました。

こんなに優しい気持ちにさせてくれる友人がいてありがたいなぁ。

 

どんな人が周りにいるかで、わたしの人としての成長も変わってくる気がします。

人間らしい人たちに囲まれながらふつうの感情を持つ人間になりたいものです。

 

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