30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

いつでも無料が正義なのか

昨日のフリーフォントの話を書きながら、「そういえば昔はひたすら無料を求めていたかも。」なんてことを思い出しました。

 

無料で映画やドラマが見れるサイトや無料で漫画が読めるサイトなどなど、常にネット上で情報交換されていたような。

今ほど規制も厳しくなかったためYoutubeにもけっこう上がってましたよね。
日本語でアップすると削除されてしまう作品も、英語や中国語で入れるとヒットしたり。

たしかわたし、それで〇〇デイズとか言うアニメを観ていた記憶があります。元のゲームは知りませんでしたがアニメ化が決まってからかなり話題になっていて、気になっていたものの当時は早朝のコンビニバイトをしていたので夜更かし厳禁。翌朝バイトから帰宅し、削除される前にYoutubeで見るのがいつもの流れでした。まあ、今思えばあれは朝っぱらから見る内容じゃないけど(笑)。

 

東南アジアへ旅行するようになると、無料で見れるサイトからダウンロードしたドラマや映画のDVDがそこかしこで売られており、そこで買っては現地の友人宅で鑑賞会を開いてました。某三谷作品は全話見た気がする。さすがに日本に持ち帰るのは危険なので現地に置いてきましたが、最新話までバッチリ揃っていて呆れながらも感心したものです。

そのうち現地の友人たちが「中国語で〇〇と検索すると無料で見れるサイトに行けるよ」などと教えてくれるようになり、DVDを買うこともなくなりました。

もれなく中文字幕がつくものの、見る分には問題なし。過去作から最新作まで何でも見れました。

語学やってて良かったと、あのとき心から得した気分になったよなぁ(笑)。

 

やがて違法アップロードの規制が厳しくなり、それを閲覧することも罪になるとか言われるようになったためだんだん見なくなりました。

 

貧乏だったあの頃は、無料で見れるのが正義みたいな感覚がわたしの界隈にはあったしそれが当たり前だったけど、今はもう見る気しないかな。

好きな作品は応援の気持ちを込めて課金したいと思うようになりました。

 

今でも「無料」という言葉に飛びつく人は大勢います。わたしの仕事でも無料サービスや無料特典などがあり、1円も払わずにそこだけ得ておトクを味わおうとするお客様が毎日わんさか押しかけます。

ただ、あまりに無料にこだわりすぎて品性が欠けてしまう方もしばしば。

「本当に無料なんでしょうね?!」と何度も念押しされたり、

「無料だから来てやったのにずいぶん時間がかかるのね!これじゃ意味ないわ。」と悪態をついて帰ったり。

品性を捨ててまで無料にしがみついて、その先で得られるものは一体なんだろう。

 

15年以上前に無料配信サイトを探しまくっていた東南アジア某国の友人も今は無職で、資金繰りに右往左往しながらなんとか日々を凌いでいるようです。

 

成長の過程でそういうものに縋るしかない時代もあるのでしょうけど、いつかはそこから出た方がいいんじゃないかな、とわたしは思います。

無料にこだわりすぎて多大の時間を消費する場合もありますし、それじゃ本末転倒です。その時間でお金を稼ぐ方が建設的ではないかしら。

 

何にでもお金をかけりゃいいってもんでもないけれど、いかなる場合でも無料が正義というわけでもない。

メリハリをつけてお金の使い道をコントロールするのが大事なんでしょうね、結局のところ。

 

感謝日記
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