30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

宗教幹部はみな暴利を貪っているのか

ちょっといきなりディープな話題なので、読みたくない方は飛ばしてください。

 

よく言われますよね、「平信徒から多額の寄付金をせしめて悠々自適に暮らす幹部が許せない」みたいな。

人によると思います。わたしが知る限り、自分が所属している宗教組織では日本人幹部はわりと慎ましい方で、欧米人は金遣い荒いです笑。

他国の支部に転勤する欧米人幹部には、組織の経費で部屋も用意してもらえます。

会社で言う駐在員みたいな感じでそれは別に良いのですが、中には用意されたカーテンや家具が気に食わないからと、総入れ替えを要求する人たちもいます。

派遣された国の食べ物がマズイからと高級輸入食品のお店で注文した挙句、食材を使いきれずに余して捨てるケースもあったり。

ある程度は致し方ないとは言え、全てを信者の寄付で賄うのはちょっとなー、と思うこともあります。一定の限度額を定めて、それ以上は自己負担とかにすりゃいいのにね。

 

じゃあ日本人幹部がみな慎ましいかというとそれも人によって違います。

信者に食事を奢ってもらうのが当たり前になってる人や、自分よりいいブランド品を持っている信者に冷たく当たる人もいる。

器が小さいというか人間が出来ていないというか、とにかく残念な人。

嫌だなと思ったら関わらなくてOKです。強制的に親交を深めたり何かを奢らされることはありません。

寄付も強制ではないので、組織の使い方に疑問があるなら払わなくても大丈夫。

でもまあ、施設の電気代や水道代やネット代など、自分が使ったものは常識的な範囲でお布施したほうがいいかなと、わたし個人は考えます。

 

こんな感じで、経済状況は必ずしもピラミッドになっているわけではありません。

リッチな平信徒もいれば清貧な幹部もいる、それだけ。

 

でも、それを大いに勘違いする信者がけっこう多いのも事実。

 

もう30年以上前の話ですが、近所に幹部のご夫婦がいました。

穏やかで分け隔てなくて落ち着いた方たち。生活は実に質素で、でも誰かのお世話になるわけでもなく、ちゃんと職に就いて自分たちでやりくりしているご夫婦でした。

 

ある日、うちの母親がスーパーでそのご夫婦を見かけます。彼らは母に気づいておらず、食品が並ぶ棚を見ながら夫婦で何か話していたそうです。

挨拶をしようと後ろから母が近づくと、彼らのこんな会話が耳に入ってきたそうです。

「納豆と豆腐と、あと漬物。今日はこれしか買えないね。」

「そうね。」

これを聞いた母はとても衝撃を受け、「あのご夫婦は宗教活動に時間もお金も優先して使って、自分たちの生活は質素に抑えているんだわ!」と帰ってくるなり大騒ぎ。

後日、幾らかのまとまったお金を「使ってください」と渡していました。

 

数十年後。

そのご夫婦は定年を迎え退職。「今の家は階段がキツくて暮らしにくい」と、平屋の一軒家を現金で一括購入して引っ越しました。

それを知った母が激怒。

「一軒家買えるだけの金を貯め込んでたのか!あんな貧乏なフリして!騙された!」

でも、そのご夫婦は自分たちが貧乏だなんて言ったことありませんし、誰かにたかったこともありません。ただシンプルに、老後の生活に備えて節約していただけだったのです。

後から知ったのですが、母が聞いたスーパーでの会話も,その日の手持ちの現金で買えるのがそれだけだったという話。勝手に母親が早とちりしていただけ。

勝手に「幹部はみんな貧しい生活をしてる」と思い込んでいただけ。

それを騙されたなどと言われて良い気はしませんよね。

 

全てがそうとは言いませんが、勝手な理想像を作り上げて思い込み、後に自分の理想から外れて騙されたと騒ぐ信者は各宗教に一定数いるんじゃないかと思います。

メディアは面白がってそういう信者にインタビューしたがるでしょうけど、こっちからすれば彼らは迷惑信者です。

 

昨今のニュースを見るたびに、このエピソードを思い出してしまいます。

見極めって大事ですね。

 

感謝日記

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