コツコツまじめにステップアップ中国語を聞いています。
今回の番組は、中国で大ヒットした「こんにちは、わたしのお母さん」という映画を題材にし、そこから役立ちそうな会話をピックアップして解説、練習するスタイルを取っています。
実は少し前,英語の番組でも似た企画がありました。
「ラジオでカムカムエヴリバディ」という、朝ドラと並行してドラマのセリフを解説し英語を勉強する番組で、これがかなり面白かった。寄せたのかどうか詳しいことは分かりませんが、今回はその中国語バージョンです。
題名が題名だけに、番組内では両親や親族の話題が多く出てきます。
その中で「おっ」と思ったのは、ネイティブのゲストがそれぞれの母親の話をしたとき。
男性のゲストが日本語で「お母さん大好き!」ときっぱりハッキリ、おそらく笑顔で言ったのです。
一瞬ちょっと引いたけど、でもこれも文化なんだろうなぁ。
わたしは口が裂けてもそんなこと言えないけれど、公共の電波で大好きと言わせるお母さんはよほど理解のある女性に違いない。
そんなことを感じながら聞き続けていたところ、数日後の放送で同じ男性ネイティブがこう言いました。
「親との距離感を保つのは難しい。」
そこでやっと、自分の「100/0」思考に気づいて情けなくなりました。
大好き=距離が近い、とは限らず、ある程度距離を置いて自分のプライバシーを守れているからこそ大好きと言えるのかもしれない。
基本的に大好きだけど、細かいところを言えば嫌な部分だって絶対あるはず。
たぶん、それがふつうの親子関係なのかもしれません。
だけどわたしにはそれが理解できない。
改めて気付かされました。
おそらく毒親育ちは親に対して好きとか嫌いという感情はあまり持ち合わせていないんじゃないかな。
「好きにならなきゃいけない」
「好きにならなきゃ怒られる」
こんなもんだと思います。そして一度「好きだ」と認めると、
「好きだから親の矛盾を追求してはいけない」
「好きだから親の間違いは全て許さなければいけない」
「好きだから、親の失敗の責任は自分が負わなければならない」
そう思いこんでしまう。というか、そう教育されてしまうのです。
要は、子どもが親を慕う気持ちを悪用しているだけ。だから、親を慕う気持ちが失せるとその洗脳は解けます。
どうしてこんなに親に認めてほしかったのか。
こんな人間に認められて、果たしてそれは誇れることなのか?
考えて考えて考え抜いた結果、わたしは毒母を好きだとは思えない、という結論に至りました。
毒母も気の毒なものです。自分の権利を乱用しすぎて子どもから愛されなくなってしまった。
あんなにがんじがらめにしなければ、あんなに子どもの心をぶち壊さなければ、今でも大好きと言ってもらえたかもしれないのに。
「親とは色々あるけれど、でも何だかんだ言って大切だから。」くらいに言えるのは、きっと素晴らしい親子関係なんじゃないかなぁ。
語学を学ぶ番組ですが、ずいぶん深いことを学ばせてもらいました。
自己分析するのにちょうど良いです。日本語でダイレクトに言われても抵抗があるだけですが、中国語を挟むことでワンクッション置かれ少し客観的に考えることができます。
今後もさまざまな気づきがあると思います。
また、ここに残しておこうと思います。
感謝日記
楽しくお仕事ができた。
メルカリで購入した商品が想像以上に良かった。
行きたかったアンティークショップへ行けた。