歴史のある旧い町へ小旅行に行きました。
実はわたしは歴史にめっぽう疎いのですが、夫がいろいろ詳しくて。
いつか日本中のお城を見て回りたいのだそうです。
全てに付き合うのは無理だけど、まあたまにならということで。
町全体に城下町の雰囲気が残っておりとても情緒がありました。
「ここを戦国武将が通ったんだな…」
「ここで家来が自害したんだな…」
そんなことを考えながら道を歩くと、なんだか感慨深いものがあります。
もしこの戦いで勝ったのが相手側の武将だったら今ここはどうなっていたんだろうとか、
もしここで自害していなければその子孫はどこまで増えていたんだろうとか、
もしかするとこういうのを歴史ロマンと呼ぶのかもしれませんね。
お昼ご飯もその土地伝統のお料理を食べられるお店に入ったのですが、もう建物自体が120年前ものだそうで、昔は陣屋としてお侍さんが泊まっていたとか移築した経緯などを事細かに教えてくれました。
これ、聞くと聞かないのとでは面白味が全然違いますね。
あまりお客さんが入っていなかったこともあり、上の階にある隠し通路なんかもチラッと見せていただきました。
時代劇や時代村でしか見たことありませんでしたが、実際にあるんだ…。と、ちょっと感動。
わたしたちが「へえー!」「なるほど!」と逐一感嘆の声を上げている様子を、隣でインスタ女子が映え写真を撮りながらチラチラ見ています。
彼女達も同じように案内されているといいんだけど。映える写真以外にも魅力的なものがこの建物にあると気づいてくれたら嬉しいな。
タイムスリップした気分で帰途につきました。
老舗のお菓子屋さんで買ったカステラやくるみ餅を母へのお土産にしたのですが、
「こんな高そうな箱に入った菓子なんて勿体ない!これなら近所の最中のほうがよっぽど安くて美味しいわ!」と一括しながらガツガツと頬張りました。
そんな文句を言うなら返してもらおうかと思ったら、
「でも見た目がいいね。残りは友達のAさんにあげるわ。」と、そそくさと別室へ運びます。
そこでやっと気づいたのですが、こういうご当地の銘菓って訪れた人が思い出と共にいただくから美味しいのでしょうね。
単にお土産を目的としたお菓子なら、確かに安くておいしいものが他にもあります。
でもたぶん、そういうことじゃないのよ。
家に帰っても記念碑やお城の石垣を思い出せる味がこれなんじゃないかな。
わたした相手が日本史好きであればきっと喜んでもらえたと思いますが、残念ながら毒母はこれっぽっちも興味がありません。
「神様に背いた失敗の歴史なんか覚えてもどうしようもない!」と、常に毛嫌いしています。
こういう人間に伝統の銘菓なんて、まさに豚に真珠、ねこに小判。
ちょっと失敗しましたが良い教訓になりました。
そして、今まであまり興味のなかった日本史に触れることで気持ちが広がったようにも感じます。
こんな体験をさせてくれた夫にも感謝ですね。
感謝日記
友人からお役立ち情報を教えてもらった。
クレカのトラブルに親切に応対してもらえた。
今日も目標歩数達成。