30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

「僕は優れた一兵卒になりたかった」

何かとやることの多い日々を過ごしています。

暇で手持ち無沙汰でいるよりずっとありがたいのですが、度が過ぎるのは考えもの。

 

ブログのネタに詰まることも多くなってきて、さてどうしたと考えてみたところ、アウトプットばかりでインプットを疎かにしていることに気づきました。そりゃあ枯渇しますよね。

 

というわけで、読書の時間を取り分けるべくスタバへ出向きました。

 

ここなら落ち着いて読書ができるだろう…と思ったら、訪れた時間がマズかった。

学校終わりの時間帯と被ってしまい、どこもかしこも学生だらけ。

えらいね、みんな勉強しています。お隣同士でおしゃべりしながら。

 

ちょっとザワついていますが仕方がありません。腰を据えて少し読みましょう。

まだ読み終えてなかった「GIVE AND TAKE」を開きます。

この本すごく面白いんですが、面白すぎてなかなか先に進めません。

どのページも金言ばかりで、サッと読み進めてしまうのが非常にもったいないのです。

今日読んだ章でも、脚本家マイヤーのエピソードが実に興味深く描かれていました。

 

超有名なコメディアニメ「ザ・シンプソンズ」の脚本家だったマイヤーは、成功したギバーとして本書の中で高く評価されています。

脚本家としての才能はもちろん十二分に兼ね備えていたのですが、彼が評価されたのはその才能のゆえではなく、チームへの貢献度が高かったこと。ゆえにチームメンバーからの高い信頼を勝ち得ており、たとえエンドクレジットで彼の名前が出なくとも番組の成功は「マイヤーの案が最良だったからだ」と評価されていたようです。これWikipediaに出てました。

 

「僕たちはもっと面白いものが作れる」とよく言っていたそうで、マイヤーひとりの手柄というよりもチーム全体の力量を上げることに注力していたことがわかります。

他のコメディショーでも、花形ではなく目立たないゲストの原稿を率先して書くマイヤー。

そんなマイヤーの名ゼリフが、タイトルの「僕は優れた一兵卒になりたかった。」です。

縁の下の力持ちといった役どころを進んで引き受けたマイヤーはその後も着実に信頼を積み上げ、番組の方向性を決める裁量権を得るまでになったそうです。

 

 

ここまで読んで、自分の過去をふと振り返ったときに似た経験があったことを思い出しました。

わたしはどの職場でも、とにかくみんな楽しく仕事ができればいいなと常に考えています。

成績にも競争にも全く興味がなく、それはそれで考えものではあるのですが、とにかくみんなが嫌な思いをせずに気持ちよく仕事することを最も大切にしています。

だから、成績を上げるチャンスを他のスタッフに譲ることもあるし、目立たないスタッフの貴重な働きを上司に伝えることもあります。

1位を取った人のことは心から誉めるし、できる範囲で気配りもする。

そんなある日、上司から「ちょっと会議室に来てほしい」と呼び出されました。

何かやらかしたのでは…と震えながらドアをノックしたのですが、呼ばれたのは他でもない、「次の企画にアイデアを出してほしい」というものでした。

びっくりです。わたしは企画に参加できる立場ではありませんし、アイデアを出す権利などありません。

「わたしでいいんですか?」と尋ねると「あなたならみんなが納得するアイデアを持っているような気がして」とのことでした。

恐れながらも思いつくままに提案を述べ、会議室は大ウケ。信じられませんがなんとその案が通ってしまいました。

 

もちろん、それを面白く思わないメンバーはいます。百も承知です。

ですが、「それを実行に移したらきっとみんなも分かってくれる」という確信がわたしの中にはありました。

予想は的中、実際にやってみて「これいいねー!」とみんな笑顔で喜んでくれました。

わたしが企画に参加したのはそれっきりでしたけど、その後もメンバーとの関係は良好です。

 

小さな経験だったけど、マイヤーがしたのもつまりこういうことだったのかな?

 

独りよがりではない、みんなのことを考えてする努力は誰かの目に留まるものだし、それを評価してくれる人は自分が思うより多いのかもしれません。

もちろん、誰かの目に留めてほしくて頑張るわけではありませんが、副産物として信頼が得られるならそれに越したことはないですよね。

 

そんな流れで、今の自分に何が出来るかを考えてみました。

現在とあるクローズドコミュニティでブログを執筆しているわたしですが、自分のネタを捻り出すのに精一杯で他のメンバーの記事を見に行く余裕がありません。

その必死さが記事に出てしまうのか、閲覧数が少し落ちてきました。というか、サイト全体のアクセス数も減少傾向のようです。

ちょっと見直して、他の記事も回ってみようかな。そして、次のブログのネタになるような質問やコメントを残してみるのはどうだろう。これなら自然だし圧も感じないはず。

 

このブログも同様で、「毎日投稿したいけど書くことないなー」という人がこれを読んで書きたいことを思いついてくれると嬉しいじゃないですか。

 

肩に力を入れることなく誰かのお役に立てるような、一兵卒ブログになるのが目下の目標。

 

感謝日記

スタバのドリンクチケットをもらった。

いただいたお赤飯が美味しかった。

理想の旅行用バッグが見つかった。