「忙しい、忙しい」が口ぐせの人って、いませんか?
昔のわたしの周囲にはたくさんいました。今はあまりいない。
本当に忙しいならともかく、一見ダラダラと暇そうにしているにも関わらず、こちらが「◯日は空いてる?カラオケ行かない?」と声をかけた途端「いやーわかんないなー。今週すっごい忙しいからスケジュール確認しないと返事できないんだよね。ホント忙しくって」と、急に別人のようにダバダバしだすと、見ているこっちはイラっときますよね(笑)。
一時期の風潮だったのかもしれません。「忙しい自分カッコいい」みたいな認識がなんとあくあったような。ドラマか何かの影響だったのかな?
その後、スロウライフという単語が世に出始め一気に広まりましたから、やっぱり忙しさを口に出すのは一種の流行だったのかも。
友達を誘ってもいつも「忙しい」と言われてしまってはわたしも面白くありませんから、大して忙しくもないクセに「明日のランチ?えーわかんない。忙しいもん。」と性格悪いこと負けじと言ってました。若かったとは言え黒歴史ですな…。
その後、海外の休暇の過ごし方などが注目されるようになり、メディアが「忙しい=カッコいい」という方程式を崩しにかかるようになりました。
先ほど述べたスロウライフは元より、おひとりさま時間とか自分にご褒美とか、「自分を大切にする時間を作り出すのがカッコいい」という空気を世間が一生懸命作ったおかげで、寝ても覚めても「忙しい忙しい」と呟く人がかなり減ったように思えます。
そう考えると、自分で時間をコントロールしているというより、世の中の流れに自分の時間をコントロールされているようにも見えます。
なんだかそれじゃあ、忙しくても暇でもあまり意味がない、かも。
かく言うわたしも、ネットの副業を始めてからというもの気忙しい日々が続いています。
簡単に削れるのが睡眠時間ということもあり、寝る時間がだんだん遅くなっています。
日中の眠気を覚ますために飲むコーヒーの量も増えました。
なんとかしなきゃなーと悩むこと数ヶ月。こんな時はメンタリストDaiGoさんの動画にヒントがあったろするのよね、ということで検索して見直し。
「時間飢饉」という単語がヒットしました。
事実としてやるべきことがたくさんあって時間が足りないというのは別にして、
「やることいっぱいで時間がない!どうしよう!」と焦ることでパフォーマンスが下がり、こなすべきスケジュールが順調に進まないためどんどん時間に追われて足りなくなる、というカラクリのことを時間飢饉と言うらしいのです。
うーむ、それはちょっとわかるかも。
「洗濯もしなきゃ、買い出しも行かなきゃ、作り置きも用意しなきゃ」などと考えてるうちに夜が来ておかず全然作れないとか、あるもんね。
解決策としては、なんだっけな、カタカナの単語で名称があったんだけど忘れた。要するに優先順位を定めてそれ以外の無駄は省くということらしいです。
この場合の優先順位というのはその日1日とか1週間といった短いスパンではなく、10年、20年、なんなら一生という長〜い単位。
自分の人生のゴールを定め、それに関わるものだけ取り組む。あとは潔く捨てる。
具体的に言うと、たとえばわたしは将来海外移住をしたいので、それに関係することはto doとして残す。ビザ取得の知識とか、世界のどこででも働けるようなネットの仕事とか英語など。
一方で、海外へ行きたいなら日本でマイホーム購入はしなくていいし、そのための資金を用意する必要もないのでそこに労力や時間は割かない。
ざっくりですがこんな感じだと思います。この「海外に住みたい」という目標がクリアになっていないと、ローンを組んで家を買い、返済に追われることに多大な時間を溶かすことになってしまいます。
そう考えると、まずは自分を知ること、そして自分の人生の進路や目標を定めることが時間飢饉を脱するキモになってくるのかもしれません。
なかなか壮大な話ですから、1日や2日で改善は見込めませんね。
でも確かに時間は切れ間なく過去から未来へと繋がっているので、その場しのぎの時間術よりこの方が長期的に見てメリットが大きいようにも思えます。
年を重ねるとどうしても出来ることが限られてきますから、時間を無駄にしないためにも譲れない優先順位を持つのはますます重要になりそうです。
中には「何を目標にしたらいいのかわからない」という方もおられることでしょう。もしかするとそちらが多数派かもしれない。
そういう時は、自己省察という客観的に自分を見る作業が必要。瞑想なども関わってくるのですが、これはやる価値アリ。今の自分の価値観を知り、長所や短所を正面から捉え、その上で何がしたいか、何が出来るかを考える。
もしかすると途中で進路変更をすることもあるでしょうけど、それも無駄にはなりません。
かの有名な「dot to dot」に通じるんじゃないかと。
人生と時間の関係、こうして考えると興味深いですね。
感謝日記
バスの運転手さんが親切だった。
同僚に自分から積極的に挨拶できた。
タリーズのモーニングが美味しかった。