30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

自慢に気づいてあげられなかった

あらかじめ申し上げておきますと、わたしは鈍いタイプの人間ではありません。

HSP気質なので、どちらかと言えば人の敵意や嫌味には敏感なほうだと思います。

思っていたんですが。

もしかしたら、それはもう過去の出来事になりつつあるのかも。

そう感じさせる出来事がありました。

 

職場の同僚にゴルフ好きな方がいまして、よく「週末に〇〇のコースへ行ってきた。」という話をしています。

ゴルフをしないわたしは聞いてもサッパリ分かりません。「ごめんなさい、わたしゴルフやらないので聞いてもチンプンカンプンだわ。」と言うのですが、それでも話をやめない。

話しのし甲斐はないと思いますよ。だって全然わからないんだから。ゴルフで知っていることなんて、ピンとボールとホールインワンくらいです。
Siriのほうがわたしより詳しいんじゃないかしら。

 

もしかしたら、わたしをゴルフ仲間にしようとしているのかも。

以前そういう人がいて、ゴルフの専門用語がわからなかったので「それどういう意味?」と聞いたら、丁寧に説明してくれたあと「興味出てきた?じゃあ一緒にやろうよ。」と誘われたことがありました。

それと似たパターンなのかなと、同じように「〇〇ってどういう意味ですか?」と尋ねてみましたが、あまりちゃんと説明してくれない上に誘ってもこない。

うーん、何がしたいんだろう。

疑問が拭えないまま、またその同僚と同じシフトだったある日。

「今度ササキさんが主宰するコンペに行くことになっちゃってさー。」

ササキさん?誰?

「プロゴルファーの方ですか?」

「違うわよ、知らない?夕方の〇〇っていう番組でスポーツの解説してるアナウンサーよ。」

「ごめんなさいわかりません。」

わたし滅多にテレビを見ないので、昨今の芸能人もお笑い芸人も全くわかりません。

アナウンサーなんてもっとわからない。ていうか、普通にテレビを見ていた時からアナウンサーには興味がなく、顔も名前も誰一人わかりません。町ですれ違っても200%気づかない自信がある。

それでも同僚はお構いなくしゃべり続けます。

「友達のツテで誘われたんだけどね、参加費がけっこう高くて1万5千円もするの。」

「それは高いんですか?わたし相場を知らなくて。」

「高いのよ。だから払えないって言ったの。そうしたらササキさんが出してくれることになったから、”それだったら参加してやってもいいわよ”って、行ってあげることにしたのよ。」

「へー。そのササキさんはお知り合いなんですか?」

「ううん、全然知らない。」

「なのに参加費を出してくれるなんて、太っ腹ですね。」

「そう思うでしょ?ササキさんもね、”俺の女でもないのに金出してもらうなんて図々しいな”ですって~あははは!」

もうどのへんが「あははは!」なのか、笑いのツボが異世界すぎて分からないのですがとりあえず一緒に愛想笑いをしておく。

その後、コンペの日が来るまで3回も同じ話を聞かされました。

 

こんなど素人にゴルフの話を3回もするなんて、きっとこの方寂しがり屋なんだわ。
なんだか気の毒になってきて、別の同僚にその話をしました。

「ゴルフのゴの字も知らないわたしにコンペの話を3回もするなんて、人と話すのが好きな寂しがり屋なんでしょうね。」

「バカね、何言ってんのよ。」

バカですか。その心は。

「自慢よ自慢。有名人と繋がってるってことを自慢したかっただけでしょ。
俺の女がどうのこうのっていうのも、そんな冗談を言い合えるくらいの仲だってことを自慢したかっただけよ。」

「えっそうなんですか。でもわたし、その人知らないんですけど。」

「あなたが知ってるかどうかなんて関係ないのよ。TVに出ている人ってことを言いたいだけなんだから。」

なんてこった、そうだったのか。

てっきり寂しい人なんだと思って憐みの表情を浮かべてしまいました。

そういうことならもっと羨ましがってあげればよかった…。

 

家に帰ってしみじみと、自分てこんな鈍かったかなあと考えてみました。

いくら縁のない世界の話とは言え、以前の自分ならもう少し鋭く察してたはずなんだけど。

 

察するというより敵視すると言ったほうが近いかもしれません。

周囲の人の発言は、いつも武器のようにわたしを攻撃しているものと受け止めていました。

それがいつの間にか、こんなにも気にならなくなっていたなんて。

毎日つけてる感謝日記や瞑想、ウォーキングの効果が出てきたのかもしれません。

そうだったら嬉しいな。

 

同僚の真意はわかりません。ただゴルフの話をしたかっただけかもしれないし、もしかすると自慢をしたかったのかもしれない。

でも、別にどっちでも良くね?

 

自己肯定感が高い人って、こんな感じで物事を見ているのかなぁ。

今を生きている人の目線って、こういう感じなのかしら。

 

まだハッキリとはわからないけれど、物事の多くをこんな風に捉えられたらさぞかしラクだろうなと思います。

がんばろ。

 

感謝日記
たまたま立ち寄ったスーパーで全品5%引きをやっていた。
頂き物の盛岡冷麺が美味しかった。
パソコンの不具合を解消できた。