アイドルの幼少期と現在の写真を比較して、
「目元が違う!整形だ!」って騒ぐサイトがよくあります。
昔よりは減った気がするけど。
実はわたし、「いやあ、そうとも言い切れないよ?」と巷でずっと言い続けてた派です。
及ばずながらも整形疑惑を持たれるアイドルたちをひっそりと擁護し続けていたのです(笑)。
それは冗談としても、言い切れるだけの根拠がわたし自身にありまして…。
小さい頃は両目奥二重でした。どの写真を見てもそうです。
それがある日、目が覚めると片方がわざとらしいくらいの二重になっていたのです。
ちょうどハタチの頃でした。
個人差はあると思うんですが、女性って体質がガラッと変わることありませんか?
身近に時々いるんですよね。今まで気配すらなかった病気に突然かかるとか。
わたしの場合はその節目がハタチだったようで、この歳から突然花粉症になりました。
それまで平然と歩いていた林で、急に目が痒くなったりくしゃみが止まらなくなったり、あれよあれよという間に死んだ魚の目ですわ。
慌てて病院へ駆け込み薬を貰い、症状が落ち着いてから改めてパッチテストをしたら、
草木やハウスダストなど、合計5種類のアレルギー持ちになっていました。
いやーあの頃は辛かった。
生まれつき耳鼻科が弱くて手術もしてたし、鼻の骨が内部で曲がっているため常に粘膜が刺激され、ちょっとしたことですぐ鼻血を出す青春時代。
鼻血とは20年以上切っても切れない関係だったので、これはまた後日お話ししますね。
そうこうするうち、今度は全身じんましん。
食べ物のせいなのかストレスなのか未だにサッパリ分かりませんが、全身に世界地図のような蕁麻疹が広がり発熱までする始末。
翌日皮膚科へ行きましたが、先生は「ん~、何だろうねぇ。これでも塗っときな。」と、ステロイド剤を1本くれて終了。
拍子抜けしましたが、でもそれ塗ったら本当に収まったのだから先生すごい。
と、なんだかよくわからない体調不良を経験したあと。
ある日を境に右目がパッチリ二重になりました。
寝起きで二重になることはよくあったので、放っておけば昼には元に戻るだろうと思っていたのに戻らない。翌日も、そのまた翌日も二重のまま。
顔を洗っても目をこすっても戻りません。友人からは「右と左で顔が違う」とまで言われるほど。
たしかに、鏡を見ても明らかに目の大きさが違います。これはさすがに不格好だわ。
なんとかしようとドラッグストアへ行くと、アイトークなるものを発見。
二重をつくる顔用の糊みたいなものです。プラスチックの細い棒の先端にアイトークの液をつけ、二重幅に沿ってスーッとなぞるとまぶたが接着されて疑似二重ができるという代物。これを奥二重の目に使用すればバランスが取れるんじゃないかしら。
さっそく購入し家で練習。しかし、なかなかの難しさです。
液を付ける量を間違えるとまぶたからはみ出てしまいます。多すぎた木工用ボンドが木材の隙間からブニ~っと出てくるような感じ。それが乾いて二重幅付近でダマになり、非常に見た目が悪い。
かと言って少量過ぎると効果が薄れ、数時間後には奥二重に戻ってしまう。
適量を見定めるまでにけっこう時間がかかりました。
また、あまりにしっかり付きすぎると、目線を下に向けた時にホラー映画のオバケのように目を剥いてしまいめちゃくちゃ不気味。
目をつぶっても片方だけ半目だったりして、その不自然さに周囲はドン引きしてました。
アイメイクもすごくやりずらくて、粘着部分にアイシャドウがつくと粉と混ざり合ってダマになり、消しゴムのカスのようなものが瞼にこびりついてしまいます。
もうそこは諦めて、アイラインとマスカラだけつけてました。
根気強く使い続けること数か月。3本ほどアイトークを消費した頃ついに二重幅が定着し、道具を使わなくても両目がしっかり二重になりました。
努力が実って嬉しかったな~。
その後から今に至るまで、元に戻ったことはありません。ずーっと二重のまま。
それを見た両目一重の友達が真似してせっせとアイトークを使っていましたが、結局いつまでも二重にはなれず、「アンタだけズルい」と苦情を言われました。知らんがな。
二重になってから知り合った人に卒業アルバムを見せると「整形したの?」と普通に聞かれました。「してないよ。ある日突然こうなった。」と説明してもなかなか信じてもらえません。
噂に尾ひれがつき、「まつげパーマをして二重になったって本当?」などと聞かれたこともあります。したことないので分かりません。
二重ってやっぱ乙女の憧れなのでしょうね。たしかに、奥二重の頃より目が大きくなったかもしれない。
こんな平民の素人でさえ二重になるとこの騒ぎです。アイドルの顔が変化したら、そりゃあ整形だ何だと騒がれてもおかしくないかも。
でも、わたしのような事例も実際にありますのでね。
一概に整形とは言い切れませんよ、ほんと。
感謝日記
今日も楽しく仕事ができた。
おやつのクレープがおいしかった。
お弁当にいれた鶏の照り焼きがおいしかった。