「6か月分のみなさんの成績を表にしたので見て下さい。」
今の仕事は好きだし職場環境も良好ですごく感謝してるんだけど、唯一苦痛なのがこの瞬間。なぜなら成績が悪いから。
「だったら頑張って成績上げろよ」って話なんですけど、今までさんざん書いてきたようにわたしは営業のセンスが皆無だし、ゴリ押しも嫌い。
それでも自分比では以前よりマシになってるんですよ。スタッフ全体の平均値で見ればビリというだけの話。
ていうかおかしいな、わたしもうちょっと出来てると思ってたのに。
不思議に思い成績表をよく見ると、わたしが頑張って売り上げた分野はデータに加算されていませんでした。
上司が言うには「今期はそこに力を入れてないんで。」
どこまでも空気の読めないわたしは、会社が重点を置いていない部分で頑張ってしまったようです。
つくづくダメですよねぇ。いつもこうなんです。
「今月は〇〇獲得キャンペーンです!」という時に限って△△を取ったり、
キャンペーンが終わったあとに〇〇を取る、ということがしょっちゅうあります。
会社組織に反抗しているつもりは微塵もないのですが、とにかく意志に沿えない。
会社主体で物を考えていないのが主な要因です。わたしはいつも顧客視点なので、
お客様が望むものを提案していたら会社の意向とズレていた、というただそれだけのこと。
やる気もあるし頑張ってもいるんだけど完全に軸がズレている。
逆に、「今日〇〇を売り上げた人にはインセンティブつきます」というお知らせがあると急にバリバリ売り上げるスタッフもいて、あれはほんとスゴイなと尊敬しています。
タイミングよくそれを求めるお客様が殺到するとは考えにくいので、スタッフが頑張って売ってるってことですよね。
いやーわたしには無理だわー。
だって、自分が客の立場だったら買わないもの。
少し前に、新しく出たiPadを見に家電量販店へ行ったのですが、
わたしが「iPadが見たい」と言っているのに「iPhone13がオススメですよ。」と言ってくるトンチンカンな店員がいました。
おそらくその日の目標がiPhoneだったのでしょう。その気持ちは分かる。
しかし青年、わたしはiPadが見たいのだよ。
そんなことお構いなしに彼はペラペラとiPhoneの説明をします。
「ちなみにお客様の今の機種は何ですか?」
「iPhone11です。」
「じゃあもう替え時ですね。僕だったら13Proにします。」
話がどんどんズレていく。仕方がないので少し付き合うことにしました。暇だったし。
「13は接写機能がアップしたんでしたっけ?あれはちょっと気になってるんですよね。」
「そうです、カメラの性能がかなり良くなりました。ええと」
そういってアプリを立ち上げてくれたのですが、よく見るとそれは動画でした。
「これビデオですよね。」
「そうです、動画がめっちゃ良く撮れるんです。ほらこうやってズームにしたり。」
「写真は撮るけどビデオを撮ることはほとんどないかな。」
「でも機能がすごいんですよ。スローもできますし。」
知らんがな。
「とりあえず今日iPhoneを買う予定はないんですよね。わたしが知りたかったのは、今持ってる初代Apple Pencilが最新のiPad Proに使えるかどうかってことで。」
「あーそれはわかんないっす。」
つ…使えない…!
彼にとって大事なのは自分の成績のためにiPhoneを売ることだったのでしょうけど。
あの接客で果たして売れるのかしら。
こういう経験をしてしまうと、こちらの都合で押し売りするのはどうも気が引けてしまいます。
結局マイペースに仕事を続ける日々に戻るわけですが、そんなある日、不思議なくらいポンポンと売り上げが伸びインセンティブをあっさり獲得してしまいました。
ゴリ押しも何もしておらず、たまたまそれを望むお客様が続いただけ。
敢えて言うなら、神さまが見ていてくれたのかなあって。
成績表が出た時はそれなりに落ち込んでいたのですが、もうどうでも良くなっちゃいました。
1位を望んでいるわけではないので、自分なりの努力がこうやって表に出たらもう満足なんです。
それにここだけの話、成績表の出し方がものすごく適当で、今まで何度も「これから毎月成績表を出します」と言われてきたけれど、せいぜい半年に1度なんですよね。
だったらこちらもそんなに神経質になることもないかなあって。
大体、そこまで真剣に数字を追うなら大学生のバイトを雇ってる場合じゃないし、接客マナーや売れるトークをもっと教育するべきだと思う。
そこまで求めてこないってことは、つまりそういうことなんだと思います。
さ、明日もマイペースにがんばりましょう。
感謝日記
届いたメルカリの商品に大満足。
久しぶりにたくさん歩いた。
エガちゃんねるで大笑いした。