30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

料理くらいできなくたって

女性は料理ができなければならない。

ずうっとそれが正しいと思い込んで生きてきたのですが、大人になって海外旅行へ出かけるようになるとその考えに「?」がつくようになりました。

アメリカやヨーロッパには行ったことがないのでよくわかりませんが、東南アジアには料理をしない女性が一定数います。

もちろんお料理が得意な主婦もたくさんいます。

感覚としては、自転車に乗れる人もいれば乗れない人もいるのと似たような感じで、料理もできる人とできない人がいると考えているように見えます。うまく伝わるかな。

「絶対に会得しなけらばならないスキル」という概念はあまりなさそう。

出来る人がやればいんじゃね?くらいの温度感。

 

以前に住んでいた国にも料理をしない女子がわりといて、あるお嫁さんは果物の皮の剝き方も知らないしインスタントラーメンの作り方もわからないって言ってました。旦那さんも大して気にしてなくて、食事は全て外食。でもふたりともそれなりに健康。

 

別の奥さんも、幼少期は家政婦さんが料理をしていたので母親の得意料理なんて知らないし教わったこともないと言っていました。案の定彼女も料理ができなくて、でも新婚当初はレシピ本を買いあさっていろいろ勉強してみたんだとか。なんとか作れるようになったのはマカロニサラダで、会社へ行くご主人にマカロニサラダが敷き詰められた弁当箱を見せたら軽く引いてたって笑いながら話してくれました。

 

ここまでできないと逆に潔いというか清々しいというか。
料理ができないわけですから、当然食材の買い出しもできません。
3個298円のトマトと6個499円のトマト、どちらがお得なのかも答えられない。
なので家計管理もできないし家計簿もつけない。
食後の食器洗いも片付けもなーんにもいらない。換気扇が油で汚れることもないから掃除もめちゃくちゃラク

料理をしないだけで家事のストレスが相当軽くなりそうです。

 

反面、料理が好きで朝から晩までしっかり作るタイプの主婦もいました。

好きでやっているので、義務というより趣味に近い感じでしたね。

 

ああいうのを見ると、どうして日本では料理が女子の必須科目のように言われるのか不思議になってきます。

出来なきゃ出来ないで特に問題はないんじゃないかな。

節約をしようと思うなら料理はできた方が有利なので、それが必要になったときに学び始めても遅くはない気もする。

 

料理をスキルのひとつと捉えている国では、それを売り物にします。
お料理上手と評判の主婦は家の前に屋台を組んでパックに詰めた朝食を売ったり、店舗を借りて食堂を始めたり。
Uber EATSのようなサービスを利用してパスタソースやピクルスを売る人もいました。

得意を売ってお金にする。まさにココナラのような仕組みをずっと前から続けています。

出来る人と出来ない人がいるから成り立つビジネスなのかなぁ、という気もします。

 

日本でも最近、家事代行という職業を耳にします。
すごくいいですよね。
休日にお出かけをしてもいつも頭の片隅で「帰ったら洗濯して夕飯作ってお風呂沸かして…」と考えてしまいイマイチ楽しめませんが、そこを家事代行サービスにお任せできたらもっと気楽に外出を楽しめる気がする。

 

「料理ができる奥さんがほしい」という男性の声もよく耳にしますが、慣れれば外食生活でも何とかなるみたいですよ。タイの屋台は家族連れがテーブル囲んでごはんを食べるのが普通の光景で、子どもたちはパジャマだし食後はそれぞれスマホいじって遊んでるし、まるで自宅の茶の間のように屋台でくつろいでいました。

 

ああいうのを見ると、料理が好きな人はどんどんいろんなレシピに挑戦して腕を磨けばいいし、逆に料理が苦手な人はもう無理にがんばらなくていいから、最低限のことだけしてあとはプロにお任せしちゃえばいいんじゃないかな、と思ってしまいます。
できないからって責められる必要もないし恥じる必要もないです。

 

その昔、我が家の毒母は自分の料理を子どもに自慢していました。
当時小学生のわたしに「これぐらいの料理できるようにならないとダメだ!」と言ってみたり、わたしが料理に挑戦したらしたで「こんなもの料理のうちに入らない!お母さんぐらい上手に作らなきゃダメだ!」とやっぱり怒る。
かと言って教えてくれるわけでもなかったので、単純に「料理ができる自分」をマウンティングしたかっただけなんだと思います。

そういう親が日本には昔からたくさんいたので、いつの間にか料理をするのが常識かのように考えられてしまったのかもしれません。

 

昨今のUberEATSや出前館といったサービスの拡大を見ていると、徐々にそういう考え方が廃れてきているようにも見えます。

料理の腕で優劣を図るような考え方は、近い将来なくなってしまうかもしれませんね。

 

感謝日記
仕事で良い結果を出せた。
スタバのモーニングがおいしかった。

美味しいお豆腐屋さんを教えてもらえた。