30日間チャレンジブログ

40代主婦が綴る小話。

世の中にはいろんな人がいるもので

仕事柄…なのかどうなのか、実に興味深い方々とお会いします。

たとえば、霊が見える人。

ネットではもう見えて当たり前なのかなと思うくらい心霊体験エピソードがあふれていますが、実生活ではそうでもないんですよね。
むしろ見たことない人の方が多いような。

そんなとき、たまたま仕事で組んだ女性がすごく見える人でした。
Mさんという50代の方なのですが、本人もそれが霊なのか生身の人間なのか区別がつかないんだとか。

以前Mさんが所用で取引先を訪れたとき、店の前にいた店長に「おはようございます!」と声をかけたそうですが無反応で、「何をぼんやり突っ立っているんだろう」と不思議に思いながら店に入ったそうです。

中ではスタッフが慌ただしくしていたのですが、様子を見ると仕事とは別の何かで忙しくしているらしい。

「あのう…」と近くのスタッフに声をかけると「あっMさん!大変です、今朝店長が亡くなったとご家族から連絡があって。」と言うではありませんか。

驚いたMさんは「店長?店長なら今店の前にいましたよ。わたしそこで声をかけたばかりで」と、その時の様子を伝えたそうですが、とにもかくにも店長が心不全で亡くなったのは間違えようのない事実。

スタッフは皆神妙な面持ちでMさんの話を聞き、「きっと店が気になって最期のあいさつに来たんじゃないかな。仕事熱心な人だったから」ということで納得したそうです。

 

他にも、旅行先で訪れたお城のツアーの最中に急に気が遠くなり、貧血かと思い座り込むと頭に見たことのない映像が次々と浮かび上がったそうです。
見えたものをツアーガイドさんに伝えると、「それは昔このお城で起きた出来事ですよ。これから皆さんにお伝えする予定だったのですが先に見てしまわれたんですね。」と苦笑いされたんだとか。

ガイドさんによると、Mさんのように意識がタイムスリップしてしまう方が稀にいるらしい。

 

ふむふむと聞くわたしにMさんは「あなた、わたしの話信じるの?」と不思議そうな顔をするので「わたし、神さま信じてる派なんです。神さまがいるならそういう目に見えない存在や現象はいっぱいあるだろうなと思うから。」と答えると、なんだか安心した表情を浮かべていました。

もしかすると、最初から疑ってかかる人も多いのかもしれませんね。

 

霊が見える人だけでなく、元ヤクの売人とか合法ドラッグ職人にも何度か会ったことがあります。
なんでそんな話になったのかサッパリ覚えてないけれど、気が付けば「合法ドラッグは化学式さえ分かっていればわりと簡単にできるんですよ。」って教えてもらってたんですよね。そうですか簡単ですか。

つい興味が湧いてしまい「当時どこがよく売れてました?」と聞いたら、意外と田舎の港町にいいお客さんがいるんだと言ってました。

へ~、と妙に感心していたものの、「でもそんなバカ正直に教えてくれるわけないか」と内心あまり信じていなかったわたし。

しかし後日、今度はまた別の場所で「ヤク売ってんのバレて30年刑務所に入ってたけど最近出てきたよ」と自己紹介するおじさんに遭遇してしまいまして。

これはちょうどいいと思い「どこがよく売れていたんですか?」と尋ねると、またしても同じ田舎の港町の名前を出してきました。

なんと、元合法ドラッグ職人は本当のことを教えてくれていたのです。

もう足を洗っているし、2度と会うことのない人だから別にいいやとでも考えたのかしら。

そのおじさん、自分が捕まったときの話を事細かに教えてくれるのですが、聞いてる限り嘘とは思えない…ように見える…。

というか、元売人ってこんなに身近にいるものなのかしら。

「刑務所入ったことあります」程度ならもっといるし、「年末はみどりのたぬきが年越しそばだった。」とかなら本当だろうなと思いますけど。こんなことで嘘ついても意味ないもんね。

でもなあ、ヤクってのはさすがに隠すものなのでは…もう引退してるから関係ないのかな…。

 

なんなんですかね。HSPとか毒親育ちとか、そういう背景が無意識にちょっと特殊な人を惹きつけてしまうのかもしれません。

これといって警察関係の仕事をしているわけでもないし、霊能関係はわたしの宗教とはちょっと違うジャンルなんですけどね。

 

でも、そういう出会いは興味深いので貴重だし、わたしは出会えてよかったと思っています。

本当にね、世の中っていろんな人がいるんですよね。

もう何が普通で何が一般常識なのか。そもそも「普通」という物差しが存在するかどうかさえ怪しい。

日本人の普通が世界の普通だとも限りませんものね。靴を脱いで家に入るとかさ。

 

完全に取り払うことはできないけれど、こうやってたくさんの人と出会うことで自分の中のバイアスを取り除いていけたらいいなぁ。

 

なんだかとりとめのない話になってしまいました。

まあ、こういう日もあるよね。

 

感謝日記
欲しかった下着がお買い得になっていた
おにぎりがおいしく作れた
同僚の元気な姿が見れてよかった