観葉植物を少し置いています。
アイビーやポトスなど、素人にも育てやすいものばかり。
少し目新しいものも欲しいなと、去年買ってみたのがフィカスプミラでした。
アイビーほどではないにしろ、こちらも丈夫で育てやすいとのことで購入したのですが、これが意外と難しい。
乾燥が苦手とのことだったのでせっせと水やりしていたら土にカビが生えてくるし、
やりすぎたと思って少し放置したら乾燥して葉がかなり枯れてしまいました。
気付いた時には瀕死の状態で、わずかな葉っぱが残るのみ。
これはわたしに原因があります。ネットで見た育て方をそのまま真似ただけで、自分の住む土地の気候に合わせるということを怠ったせいです。
悪いことしたなあと反省し、再度勉強。小さな湿度計も購入し、部屋の温度と湿度を管理するよう心掛けました。
冬の間の水やりは控え目でもいいけれど、乾燥が苦手なので葉水を欠かさないように。
植物が好きな方には常識だと思いますが、全然分かっていなかったわたしはここから再スタートです。
毎日ていねいに霧吹きで水分を与えていると、ほんの少しだけ葉が元気になってきました。
そんな折、毒母がやってきてそのフィカスプミラを発見。
「うっわあ何これ!ずいぶんショボくれちゃって~!もうダメだね!」
と、実に嬉しそうにダメ出しをしてきます。
そのとき気づきました。
このフィカスプミラ、わたしから見れば最悪の状況からは脱している。
ダメージはあったし切り取った葉もあったけれど、再びお世話をすることで、ほんの少しずつ蘇ってきてる。
まだすごく小さいけれど、新しい葉っぱも出てきている。
このまま丁寧にケアを重ねれば、きっとまた元気になるという確信がわたしにはある。
でも、それを毎日見ていない人にはわからないんだ。
ちゃんと観察していないと、日々の小さな成長って気づかないものなんだ。
そして外見だけで「もうダメ」と判断する。
なんて短絡的で愚かな判断なんだろう。
それから1か月と少し経った頃、めきめきと葉の量が多くなってきました。
毒母の言う事を信じて処分しなくて本当に良かった。
毒親の元で育ったことのない人には分かりにくいかもしれませんが、こういう「毒親の言うとおりにしなくて良かった」という経験はとても大切なんです。
それが、フィカスプミラの小さな鉢植えひとつという些細なものであったとしても。
長い間、「親の言うことはどんな時も常に正しい」と教え込まれたわたしたちにとって、その洗脳を解くことは決して容易ではありません。
毒親たちも自分の間違いを認めたり誤ったりすることは絶対にしないので、これは話し合いで解決するものではありません。
また、単に「毒親の言うことを聞かずに行動したら気分が良かった」のような、自分の感覚だけというのも説得力に欠けます。自分に自信がないのでアテにならないんです。
ですから、このプミラのような「目に見える事実」がわたしには実はすごく重要だったりします。
毒母はもうダメだと言った。
わたしはそう思わなかった。
プミラは元気になった。
毒母の読みが間違っていた。
この、「誰が見てもそうだとしか言いようのない事実」をたくさん積み上げることでわたしは洗脳から解けるし、日に日に強くなれるんだと思っています。
さらに、やり方が合っていればどん底からでも必ず成長するということも学べました。
正直、わたしも「もしかしたらこれはダメかも」と諦めかけたことが何度かありました。
やっと出てきた小さな葉っぱが枯れてしまった時は特に。
でもなんとなく、脇芽がフッと出てきそうな予兆があったので、それが目に見えなくても世話を続けることができたんだと思います。
成長は目に見えにくいし時間もかかるけど、方法が間違っていなければ必ず芽を出す。
ダメになるとしたら、それはプミラが悪いんじゃなく手入れの方法が間違っている。
失敗と共に手に入れた成長は、自信につながる。
今、webライターを目指し、毎日コツコツとブログを書いて練習しています。
文字単価0.5円のライティングのお仕事も、ほんの少しですが始めています。まだ副業とも呼べないレベルですが。
ほとんどの人の目には留まらないし、たぶん毒親がこれを知ったら「そんなの時間のムダだ!お金になんてなるわけない!」とディスること間違いなしでしょうが、それでもコツコツ続けたい。
すぐに成果が出るとは思っていません。また、出たとしても最初はごくわずかな成果であることも覚悟の上です。
それでもわたしにはやりたいことがありますし、webライターはその目標達成への第一歩だと思っています。
目が出るまでにはまだまだ時間がかかりそうですが、試行錯誤を繰り返しながら頑張ります。
小さな観葉植物からこんなに勇気と希望を貰えるとは自分でも驚きでした。
前向きな姿勢があれば、どんなものからでも学べるものなんですね。
感謝日記
駅まで車で迎えに来てくれた夫に感謝
仕事の成果を褒めてくれた上司に感謝
丁寧に接客してくれたお店の方に感謝